よみがえる天才アルキメデス の商品レビュー
アルキメデスの著書は、これまでA写本、B写本、C写本の三冊が発見されている。A、B写本の内容はむかしから明らかにされいるもので、彼の定理とその証明が記述されている。今世紀に入り、C写本が再発見(その存在は全世紀からしられていたが、紛失してしまっていた)された。競売にかけられ当時の...
アルキメデスの著書は、これまでA写本、B写本、C写本の三冊が発見されている。A、B写本の内容はむかしから明らかにされいるもので、彼の定理とその証明が記述されている。今世紀に入り、C写本が再発見(その存在は全世紀からしられていたが、紛失してしまっていた)された。競売にかけられ当時のレートで2億円以上の値がついた。その内容について解説するのが本書の役割である。 それによると、アルキメデスの思考は幾何を代数的に解くレベルに到達していたことがわかる。ここまで来てなぜ、解析(無限級数を扱うこと)に到達できなかったのかと残念に思うのだが、それは無限の扱いになれている現代数学を学んだ人間だから言えることなのだろう。それを差し引いたとしても、恐るべきレベルの数学者である。彼の数学は、おそらく2000年進んでいたと思われる。つまり、彼の死後2000年の経過を待たなければ、彼の知識の後継者は出てこなかったのである。なんと凄まじい数学者なのだろう。
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こちらも図書・図書館史の授業向け、パリンプセストについて別の本も見て書いておこうと思って買っておいた本。 2ソース以上あたる、という意味ではあってよかったと思う。
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