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私の部屋のポプリ の商品レビュー

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4件のお客様レビュー

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2022/09/03

春夏秋冬のエッセイ。 1日1話、ゆっくり味わって、熊井さんの知のエッセンスを味わうべき一冊。 1日で読んでしまった。 高柳佐智子さんの挿絵も素敵。

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2014/05/20

これこれ。 こういう本を求めていました。 お名前だけは知っていた熊井明子さん。 なんて素敵な女性なのかしら。 ピンク色のびんばふ、とかコラージュのたのしみ、はまさに大好きなエッセイ。随所に赤毛のアンが出てくるところもたまらなくツボ。 城夏子さんも出てきて、嬉しくなってしまう。 突...

これこれ。 こういう本を求めていました。 お名前だけは知っていた熊井明子さん。 なんて素敵な女性なのかしら。 ピンク色のびんばふ、とかコラージュのたのしみ、はまさに大好きなエッセイ。随所に赤毛のアンが出てくるところもたまらなくツボ。 城夏子さんも出てきて、嬉しくなってしまう。 突然、腹心の友が現れたように感じた。 大切にしたい本。

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2010/11/08

とても素敵なエッセイが集まってます。 今から40年近く前に書かれた本なのに、とてもみずみずしく、そよ風が吹いて来るような。 俗世間から離れたいときに読む本としてお勧めします。

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2010/11/06

1978年に出版された名エッセイの復刻ということですが、いや、素晴らしい。 いかにも女性らしい感性を感じます。しなやかで、繊細。 しかし、同時に芯の強さや気骨も感じさせる。そこが、よい。 やわらかな女性らしさとしては、たとえばこんなのが。 「はにかみが押して作った片えくぼ」(←...

1978年に出版された名エッセイの復刻ということですが、いや、素晴らしい。 いかにも女性らしい感性を感じます。しなやかで、繊細。 しかし、同時に芯の強さや気骨も感じさせる。そこが、よい。 やわらかな女性らしさとしては、たとえばこんなのが。 「はにかみが押して作った片えくぼ」(←タイトルがすでに良い) 自分で、あ、心がとげとげしくなっている、と思うとき、私はやわらかいものに刻印された可愛らしい形を思い浮かべます。 たとえばパール・バックの母が、牛乳に浮かんだ黄金色の粒を集めて作ったバタに押したイチゴの刻印。(母の肖像) コレットの祖父が屋上に干しておいたチョコレートのやわらかい塊の上に、夜、猫たちが歩いて押した、五弁の花びらみたな足あと。(クローディーヌの家) ほのかに泰山木のにおいがする新しいクリームの、きれいにならされた表面に、小ゆびでチョンとつけた丸いくぼみ。 …と、このあとも「刻印された可愛らしい形」が続くわけですが、 こういうセンス、たまらなく好きでございます。 あ、「my favorite song」に通じるものがありますね。子猫のひげとか! 1978年発行というと、「ポプリ」ブームがきていたんでしょうね。 それでこのタイトル。 あとがきには、タイトルの説明としてこんなふうに書かれています。 私は、ポプリそのものも好きですが、ポプリが象徴するものにもひかれます。さまざまの花や香りがとけあって、一つの香りが生まれるポプリ……この本もまたわたしが作ったポプリの一種です。ほのかな香りを、あなたにお届けしたくて。 1ページ単位のエッセイのあとは、もっと長めの紀行文のようなものも収められていて、これがまた、いい。 前橋と花巻はわたしも旅したことがあるので、情景を浮かべながら読むことができました。 前者は萩原朔太郎、後者は宮沢賢治文学紀行、です。 熊井さんは宮沢賢治の弟さんにお話をお聴きになっていたり、わたしが訪れた宮沢賢治記念館はまだ「建設が計画」されていたりと、時代を感じました。

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