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セント・メリーのリボン の商品レビュー

3.9

25件のお客様レビュー

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2013/06/22

男に生まれたからには、こういう男を目指したい 余計なものはそぎ落とし、大切なものは譲らない シンプルだけど、深みがある そんな物語と、そんな文章

Posted byブクログ

2012/05/31

余命宣告を受けてから小説家になった稲見さんの短編集。最初のと最後のがよかった!ハードボイルド♡自然に造詣が深いところに好感を持つ。「猟犬探偵」って、ホントにいるのかな?とにかくカッコいい♪「猟犬探偵」も読みたい!

Posted byブクログ

2012/02/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「焚火」の老人が豹変するところ、と「終着駅」の落ちが気に入った。 「セント・メリーのリボン」は甘すぎ。最後に犬を用意するのが、よくない。もう少しドライな文章だと、話の筋に合致している気がする。

Posted byブクログ

2011/11/29

カッコつけすぎ。キザったらしくて読んでられねー・・・と思ったら、 最後の話セントメリーでやられた。動物モンは反則だよな〜。

Posted byブクログ

2011/10/13

男臭いハードボイルドな短編集でした。 【焚火】クールで渋いショートムービーをみているようで、この作品が一番好きでした。とてもシンプルです。追われる男が山奥で出会った謎の老人。このシチェーションだけでなんだかかっこいい。 自然への敬愛、男の強さと悲哀を感じます。 【花見川の要塞...

男臭いハードボイルドな短編集でした。 【焚火】クールで渋いショートムービーをみているようで、この作品が一番好きでした。とてもシンプルです。追われる男が山奥で出会った謎の老人。このシチェーションだけでなんだかかっこいい。 自然への敬愛、男の強さと悲哀を感じます。 【花見川の要塞】ひと夏の出来事を描いた幻想的な一編です。草がぼうぼうと生い茂る夏の雰囲気や、駆け抜ける列車など景色がみえるかのようでした。第二次世界大戦という陰鬱とした出来事が描かれていますが、苦難の時代を強く生きる少年と老婆など、どこか爽やかで、涼しい風の吹く暑い夏の夜がよく似合うお話でした。 【麦畑のミッション】戦争最中の男達の絆と戦い、そして信念。絶体絶命の緊迫したミッションと、自然溢れる野山、家族達の愛情という穏やかさの対比がいいです。短い話ながら登場人物たちが生き生きとしています。映画の一番盛り上がるところをみているようでした。 【終着駅】老いていく体に失われていく仕事。人生に半ば見切りをつけていた男が、千載一遇のチャンスに出会い、抑えていた情熱を一気によみがえらせて機転と度胸を発揮する様がワクワクします。 【セント・メリーのリボン】山奥で猟犬探しの仕事をしながら相棒の犬「ジョー」と生活している「猟犬探偵」。小説のハードボイルドを日本で地でやっているような男です。自然や動物、そして人間への敬愛があふれている作品でした。

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2011/04/09

表題「セント・メリーのリボン」を含め、5本の作品が収められた短編集 1本目「焚き火」が一番好き 『俗なるもの、卑しいもの、邪悪なものを見透す炯眼に曇りはない人だろう』

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2009/10/07

相変わらず男の矜持とありのままの自然が克明に描かれている。 綺麗で優しい文章で謳い上げるハードボイルド。 特に最後の「セント・メリーのリボン」は泣ける。

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2009/10/04

私が初めて「こういうのをハードボイルドというのではないだろうか」と感じた作品。 特に、この短編集中最終話の「セント・メリーのリボン」。 今まで、「ハードボイルド」と言われる作品を読んだ時の「俺ってハードボイルドだろ?」っていう匂いがまるでない。 何ということのない地味な包みに入っ...

私が初めて「こういうのをハードボイルドというのではないだろうか」と感じた作品。 特に、この短編集中最終話の「セント・メリーのリボン」。 今まで、「ハードボイルド」と言われる作品を読んだ時の「俺ってハードボイルドだろ?」っていう匂いがまるでない。 何ということのない地味な包みに入ったお菓子が、食べてみたら今まで出会ったこともないほど硬く、パリっと、歯ごたえのある、香ばしい、それでいて品のいい醤油味の極上のせんべいだったかのような・・・(例えがおかしい?) ちょっと普通の人とは変ってるけど、地味な男の地味な優しさを描いた作品です。 猟犬と私有地の山の中に暮らす、自称「猟犬探偵」。山で迷子になった猟犬を探すことを生業としている。 特に贅沢もせず、自分の生活を守って、飼い犬のジョーと暮らしている。 思いがけない依頼で、いなくなった「盲導犬」探しを依頼される。探し当てることは出来たが・・・。 作者の稲見一良氏は、60歳でデビュー作の「ダブルオー・バック」が刊行された際、すでに自身の余命が半年と宣言されていた。 亡くなるまでの5年間、書くことによって生きながらえ、素晴らしい作品を残した・・・と、解説にあった。 この作品を読むまで稲見氏のことを知らなかったが、「セント・メリー」の続編ともいうべき「猟犬探偵」ほか、すべての著作を読んでみたいと思わせる作家に出会えたことが嬉しい。

Posted byブクログ

2009/10/04

非常に潔い短編が並ぶ。 ただただ巧い。 としか言いようのない文章・構成の妙を味わえる作品集だ。 日本人でこの雰囲気をかもし出した短編をかける人がいたんだ。と驚き。 この空気感・世界感はたまに味わいたくなる気がする (2007年9月)

Posted byブクログ

2009/10/07

稲見一良さんの作品は結構色々読ませていただきました。その中でも 自分の中で1・2を争うすごく好きなお話です。 自分が千葉の花見川居住、と言う事もありますがなんと言うのか 人と人との距離感がたまらなく温かい。ああ、まだまだ 人だって捨てたもんじゃあない。そんな風に思える作品ばかりで...

稲見一良さんの作品は結構色々読ませていただきました。その中でも 自分の中で1・2を争うすごく好きなお話です。 自分が千葉の花見川居住、と言う事もありますがなんと言うのか 人と人との距離感がたまらなく温かい。ああ、まだまだ 人だって捨てたもんじゃあない。そんな風に思える作品ばかりです。 とてもお薦めなのです。

Posted byブクログ