地下鉄のギタリスト の商品レビュー
ロンドンの地下鉄駅構内で、楽器を演奏したり歌を歌ったりして、チップを稼ぐ人のことをバスカーというそうだ。誰でもできるわけではなく、オーディションを受けてライセンスをもらい、時間と場所を予約して演奏するシステムになっている。 本書は、日本人初のバスカー、土門氏の日々の記録である。2...
ロンドンの地下鉄駅構内で、楽器を演奏したり歌を歌ったりして、チップを稼ぐ人のことをバスカーというそうだ。誰でもできるわけではなく、オーディションを受けてライセンスをもらい、時間と場所を予約して演奏するシステムになっている。 本書は、日本人初のバスカー、土門氏の日々の記録である。2012年ごろロンドンに住んでいた日本人で、彼のことを知らない人はいないだろう。日本語のフリーペーパーに彼の記事が連載されていたからだ。私は残念ながら、駅で彼がギターを弾いているところに出会ったことはない。正直なところ、演奏している人がいてもあまり意識をせずに通り過ぎていた。 本書を読んで、バスキングだけで生計を立てている人がいるということを知った。土門氏の、他のバスカーたちやお客さんとの交流や、どのくらい稼げるか、どの駅のどの場所が稼げるか、といった興味深いことも書いてある。練習をしているだけというような人も見かけるが、意外にも(?)バスカーたちはみな、プロ意識をもって駅の利用客に音楽を聞かせようとしているのだ。今度バスカーを見かけたら、よく聴いてみようと思う。動画で見たら、とても丁寧に、心を込めて弾いていた。 現在は帰国した土門氏だが、たくさんのロンドナーに素敵な音楽を届けた彼の幸せを心から祈りたい。
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イギリスに行ったらバスカーたちの音楽を聴いてみたい。というかそれ目的で行ってみたい。 それで一日過ごせる気がするなぁ
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こういう生き方をしている人がいる、ということを知れただけでも、この本を読んだ価値がありました。オススメです!
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