イン・ザ・プール の商品レビュー
順序が逆になってしまったが、空中ブランコの次に読んだ。 それぞれが独立していて、読みやすいのは一作目から。 (個人的には空中ブランコの方が好き。こちらのほうがより現実にありそう?)
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悩み事がある人には読んで欲しい本。 人は皆多かれ少なかれ悩み事を持っていると思います。 しかし、その悩みが行きすぎたら。。。 登場人物への共感は爆笑に変わりました。 電車の中で読まなくて本当に良かった。 本を読んで思ったのは、自分で悩んでいると相談する内容って、実は相談そのも...
悩み事がある人には読んで欲しい本。 人は皆多かれ少なかれ悩み事を持っていると思います。 しかし、その悩みが行きすぎたら。。。 登場人物への共感は爆笑に変わりました。 電車の中で読まなくて本当に良かった。 本を読んで思ったのは、自分で悩んでいると相談する内容って、実は相談そのものでなかったりしますね。 別のところにあるというか。 本を読んでて昔のことを思い出しました。 一時期子供にイライラをぶつけていた時期があったんですよね。 ちょっとしたことで、ブチっとキレて怒鳴り散らしていたことがあったのです。 今思うと、承認欲求が満たされないことが原因だったんだろうな。 長年勤務しているにも関わらず、自分の成果を認めてもらえなかった事が、子どもへの八つ当たりとして表れていたんだと思います。 (子どもたちよ、ごめんよ。とんだ迷惑母さんだったよ。反省) そんなことを思い出しながら読んでおりました。 気になるフレーズはこちら。 ”駆け込み寺があるのはいいものだ。義雄は以前よりちょっと、人間が好きになった。”(抜粋) 駆け込み寺。。。 限られた人間にしか心を開けない私としては、駆け込み寺(精神病院じゃないけど)の存在なしには人生成り立ちません。 メンタルが参っている時ほど誰かに話を聞いてもらいたい! 解決する・しない、はどうでもよくて自分を受け入れてもらえただけで、前を向けるから不思議なものです。 最近、メンタルピンチが立て続けに起きたのだけれど、駆け込み寺にどんなに救われたか。 駆け込み寺っていう表現、好き。。。
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奥田さんの本、初めてでしたが、スイスイと読みやすい文章でした。 伊良部が結局なにをどう考えてその行動をしているのか、その行動がのちに何に対してどう影響したのか、はっきりしない・詳しく書いていないのがもやついて、私も伊良部の患者になる素質を持っているかもしれないと思いました。
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奥田英朗『イン・ザ・プール』 2006年 文春文庫(文藝春秋) トンデモ精神科医が主人公の短編集。 勝手にイメージしていた精神科医とは180度違う、まさにトンデモ精神科医でした笑 最初はちょっと何か違うかなと思ったけど、どんどん引き込まれて。 劇薬や特効薬でないけど、じわじわ...
奥田英朗『イン・ザ・プール』 2006年 文春文庫(文藝春秋) トンデモ精神科医が主人公の短編集。 勝手にイメージしていた精神科医とは180度違う、まさにトンデモ精神科医でした笑 最初はちょっと何か違うかなと思ったけど、どんどん引き込まれて。 劇薬や特効薬でないけど、じわじわ慢性的に、持続薬のように効いてくる感じ。独特の世界観だな。 著者の筆力や構成力もさることながら、主人公の伊良部の存在が自分の中で肥大していくような感じ。 痛快でおもしろかったです。 #奥田英朗 #イン・ザ・プール #文春文庫 #文藝春秋 #読了
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扱いづらいテーマをポップにまとめていて楽しい 「マジかよ」と思わせたら治療は始まっていて 自分よりぶっ飛んだドクターを見て自分に気付く 治療とはエンパワメントなんだよなぁ
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「元気が出る小説」を読みたいと調べていたらヒットしたので読んでみた。 精神科関連の職場で働いている身としては描写に物申したくなる部分はないではないけど…ここに出てくる人たちのような現代人への「ありのままで、頑張りすぎずでいいんだよ」というメッセージ集だと思えば、クスッと笑えてちょ...
「元気が出る小説」を読みたいと調べていたらヒットしたので読んでみた。 精神科関連の職場で働いている身としては描写に物申したくなる部分はないではないけど…ここに出てくる人たちのような現代人への「ありのままで、頑張りすぎずでいいんだよ」というメッセージ集だと思えば、クスッと笑えてちょっと肩の力を抜けるような短編たちだと思う。
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軽度の「強迫神経症」を持つ自分にとっては、最後のお話が処方箋の様に効きました。 奥田英朗さんの、 “精神科医 伊良部一郎シリーズ” は、『イン・ザ・プール』と『空中ブランコ』しか読んだ事無いので、『町長選挙』と去年出版された『コメンテーター』と全部読もうと思います。
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奥田英朗の連作短篇集『イン・ザ・プール』を読みました。 ここのところ、国内の作家の作品が続いています。 -----story------------- 直木賞受賞作『空中ブランコ』のルーツ。 これが伊良部のデビュー作! 「いらっしゃーい」。 伊良部総合病院地下にある神経科を訪...
奥田英朗の連作短篇集『イン・ザ・プール』を読みました。 ここのところ、国内の作家の作品が続いています。 -----story------------- 直木賞受賞作『空中ブランコ』のルーツ。 これが伊良部のデビュー作! 「いらっしゃーい」。 伊良部総合病院地下にある神経科を訪ねた患者たちは、甲高い声に迎えられる。 色白で太ったその精神科医の名は、伊良部一郎。そしてそこで待ち受ける前代未聞の体験。 プール依存症、陰茎強直症、妄想癖……訪れる人々も変だが、治療する医者のほうがもっと変。 こいつは利口か、馬鹿か? 名医か、ヤブ医者か? ----------------------- 2002年(平成14年)に刊行された精神科医・伊良部シリーズの第1作です。 ■イン・ザ・プール ■勃ちっ放し ■コンパニオン ■フレンズ ■いてもたっても 第4回大藪春彦賞受賞、「このミステリーがすごい!」で『模倣犯』に次ぐ2位……精神科医・伊良部一郎、彼のもとを訪れる悩める者たちは、誰もが驚き呆れる、、、 どっちが患者なのか? 体調不良のはずが水泳中毒に、ケータイがないと冷や汗がでる、勃起して、ずーっとそのまま直らない。 藁をもつかむ思いで訪れた神経科で患者たちを待っていたのは……とてつもなくヘンな医者だった! カバと見まごう巨体を揺らし、度外れた好奇心で患者の私生活に踏み込み、やりたい放題、、、 でもなぜか病は快方へ……? 現代世相の病理を、コミカルかつ軽妙な筆致で描き出した怪作! 精神科医・伊良部の突出した存在感が笑いを招く! 破天荒な精神科医・伊良部一郎が患者たちの問題を奇抜な発言や行動で解決に導くコメディタッチの物語……患者の方も、下痢と不眠の悩みからプール依存症となった出版社勤務の男をはじめ、陰茎強直症のサラリーマン、ストーカーに追い回されている妄想癖の女優を目指しているイベントコンパニオン、携帯電話依存症の男子高校生、雪だるま式に増大する不安を抱える強迫神経症のルポライターの男 と、一筋縄ではいかぬ人物ばかり、、、 伊良部のユニークなアプローチと、その暴走治療?により患者たちが心の平安を得る過程が笑いと感動をもたらします……伊良部の突出した存在感が印象的ですねー 現代世相の病理を、コミカルかつ軽妙な筆致で描き出した怪作だと感じました。 以下、主な登場人物です。 伊良部 一郎(いらぶ いちろう) 精神科医。35歳。伊良部総合病院の息子。色白でデブでマザコン。 「いらっしゃーい」と甲高い声で患者を迎える。愛車は黄緑色のポルシェ。 注射フェチで、患者が来た時はとりあえず注射を打つ。神経は図太く、遠慮知らず。 破天荒な性格。ボサボサの髪にはフケが浮き出ている。 思ったことは何でも実行に移す主義。父親は日本医師会の理事。 マユミ 伊良部の助手を務める茶髪の若い看護師。 美人だが愛想はない。 ミニスカート等、セクシーなナース服に身を包み、露出狂かと思われるくらい肌(特に胸と太もも)を露出する。 一人でいることを好み、友達もいないらしい。 大森 和雄(おおもり かずお) 「イン・ザ・プール」主人公。 38歳。既婚。出版社勤務、主婦向けの月刊誌の編集部在籍。 運動をするように伊良部に言われ、プールに通い始める。 完璧なフォームとより長距離泳ぐことを求め、仕事中も泳ぐことばかり考えてしまい、やがて泳がずにいられなくなるプール依存症に。 田口 哲也(たぐち てつや) 「勃ちっ放し」主人公。 35歳。サラリーマン。 淫夢を見て勃起していたところ、棚から落ちてきた広辞苑が直撃し、鎮まらなくなる。 安川 広美(やすかわ ひろみ) 「コンパニオン」主人公。 女優を目指すイベントコンパニオンだが、事務所の斡旋で結婚相談所のサクラもしている。 毎日誰かに尾行されている気がして、眠れぬ日々が続き、友人の助言で神経科を訪れる。 友人は自意識過剰だと言う。 津田 雄太(つだ ゆうた) 「フレンズ」主人公。 高校2年生。 どんな些細なことでも携帯電話でメールしてしまい、その回数は1日に200回以上におよぶ 。片時も携帯を手放せなくなり、10分程度触っていなかっただけで、左手に震えの症状が出始め、親に勧められ神経科を受診。 岩村 義雄(いわむら よしお) 「いてもたっても」主人公。 33歳。独身。ルポライター。 タバコの火の始末の確認行為が習慣化し、止められなくなる。自ら強迫神経症と診断を下し、伊良部の元を訪れる。
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軽さと勢いがあって一気に読める短編集。 「空中ブランコ」で伊良部Drシリーズを知り、読んでみた。 個人的には空中ブランコの方が好き。 フレンズはガラケー時代の話であるが、SNSを利用する今の学生にも呼んでもらいたい内容。
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伊良部の患者への寄り添い方や、悩みの解決の仕方が独特で面白い。 短編集でどの話もスッキリ終わるのが、読んでいて気持ちが良い。
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