建築の幸せ の商品レビュー
生活環境プロデューサー、建築ジャーナリストといった肩書きをもつ著者が、いかに建築を通して社会に幸福をもたらす事が難しいかを、自身の受け持った様々な案件の実例を取って解説する。 建築家の暴虐ぶりや一般の人の建築/デザインに対する認識の低さ、住民参加の公共建築の困難、実績主義/前例...
生活環境プロデューサー、建築ジャーナリストといった肩書きをもつ著者が、いかに建築を通して社会に幸福をもたらす事が難しいかを、自身の受け持った様々な案件の実例を取って解説する。 建築家の暴虐ぶりや一般の人の建築/デザインに対する認識の低さ、住民参加の公共建築の困難、実績主義/前例主義での思考停止の丸投げ外注等々、理想とほど遠い実体。 建築家紹介業やデザインアドバイザーを雇ってというのも1つだけど、やはり一般の人々の生活環境への関心/認識をいかに向上させるかが課題ですね。
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世界を飛び回る著名建築家を「万年寝不足のサーカス団」と揶揄したのはディヤン・スジック。奇をてらった住宅が「ピエロ建築」とは言いえて妙だ。建築家に全人的な資質を求めるところが外野席からのヤジっぽくて、なるほど傍人なんだなと妙に納得できる。 僕の大学院での修士論文は、建築作品と称...
世界を飛び回る著名建築家を「万年寝不足のサーカス団」と揶揄したのはディヤン・スジック。奇をてらった住宅が「ピエロ建築」とは言いえて妙だ。建築家に全人的な資質を求めるところが外野席からのヤジっぽくて、なるほど傍人なんだなと妙に納得できる。 僕の大学院での修士論文は、建築作品と称されるようになった住宅のリアルとバーチャルとの乖離に関する変遷だった。つまりメディア上で一人歩きする住宅建築について調べて、そして書いた。 建築学の本流から少しアプローチしてみると、意見とか考えとか以上になる気がする。なんかその辺のことも関係しているように思うのだ。
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