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未来への記憶 の商品レビュー

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2011/09/19

1981年の『タクシー狂躁曲』から28年、45歳の梁石日も今年73歳になろうとしていますが、まったく衰える様子もなく、バリバリの現役というより益々パワーを増しているという感じがしないでもありません。最近放映されたNHKのドキュメンタリー番組の中で、ドナルド・キーンと談笑していると...

1981年の『タクシー狂躁曲』から28年、45歳の梁石日も今年73歳になろうとしていますが、まったく衰える様子もなく、バリバリの現役というより益々パワーを増しているという感じがしないでもありません。最近放映されたNHKのドキュメンタリー番組の中で、ドナルド・キーンと談笑しているところなどを見ると、そう思えます。 『夜の河を渡れ』『子宮の中の子守歌』『断層海流』『夜を賭けて』『血と骨』『シネマ・シネマ・シネマ』『ニューヨーク地下共和国』『冬の陽炎』などなど、ちょっと思い巡らすだけで名作・問題作が次々と上がってきますが、そういう重厚な創作の合間にも社会的発言や理論的な思考を疎かにせず、小説以外の著作を幾つも物しています。 『アジア的身体』『男の性解放・・・なぜ男は女を愛せないのか』『修羅を生きる「恨」をのりこえて』『快楽と救済』『異端は未来の扉を開く』などなど、つらつら思い出すだけでもこの5冊が出てきますが、すべてがちまちましたこの日本で、常に胸のすく思いがする大上段で一刀両断の態度・姿勢で立ち向かう戦闘的な様は小気味よいものです。 ・・・・・

Posted byブクログ