人民は弱し 官吏は強し の商品レビュー
15年ぶりくらいに再読 作者の各評伝だけでなく小説全作を合わせても著しく小説らしい作品 かたきとしての「官吏」だけでなく それに対して処そうとするやりかたのあまりに特異な父親にも そしてそれを知ることのないまま社業を放った自身にも 複雑な感情を乗せている 星一という現在の目からも...
15年ぶりくらいに再読 作者の各評伝だけでなく小説全作を合わせても著しく小説らしい作品 かたきとしての「官吏」だけでなく それに対して処そうとするやりかたのあまりに特異な父親にも そしてそれを知ることのないまま社業を放った自身にも 複雑な感情を乗せている 星一という現在の目からも怪異な人物の一側面を切り取る評伝としてだけでなく 作家星新一の作品の中に本作が在る意味も興味深い
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星一(はじめ)の生涯に興味が沸き、調べてみるとSF作家の星新一のお父さんであることが判明。さらに、星一の作った「星薬科大学」のHPに、この本の紹介があり、手に取った。 こんな昔から役人の不正や嫌がらせがあったことに腹が立ち、読み進めるうちに日本が嫌になる。 読了感がすっきりし...
星一(はじめ)の生涯に興味が沸き、調べてみるとSF作家の星新一のお父さんであることが判明。さらに、星一の作った「星薬科大学」のHPに、この本の紹介があり、手に取った。 こんな昔から役人の不正や嫌がらせがあったことに腹が立ち、読み進めるうちに日本が嫌になる。 読了感がすっきりしない為、★3つ。小説というよりは、ドキュメンタリーとして読んだ方がよい。
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政争の犠牲者ではあるが、後藤新平と親密なおかげで甘い汁を吸っていたことの裏返しでもある。 後藤新平といえども政治家は逃げ足が速い。 星製薬は現在でも経営者は変われども存続している。
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大学時代より、関心を寄せて来た「官と民の在り方、連携の仕方」を表したようなタイトル『人民は弱し 官吏は強し』に惹かれて、購入。内容も詰まった伝記本であった。
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星新一の父である星一の活躍を描いた伝記である。 星一のたぐいまれなる手腕と人格で頭角を現していくが、官吏から嫌われたことで執拗ないやがらせをうけるはめになる。 「出る杭は打たれる、出すぎても打たれる、出なくとも打たれてしまう」と当時の日本ばかりでなく現代の日本にも当てはまる非常に...
星新一の父である星一の活躍を描いた伝記である。 星一のたぐいまれなる手腕と人格で頭角を現していくが、官吏から嫌われたことで執拗ないやがらせをうけるはめになる。 「出る杭は打たれる、出すぎても打たれる、出なくとも打たれてしまう」と当時の日本ばかりでなく現代の日本にも当てはまる非常に興味深い。 当時と現代は社会の雰囲気としては依然して変わらないところが多いのだと実感させられた。
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星新一さん(ショートショートで有名)の父親を中心とした話。こんな人の子供だから、子供の自由な発想になるのかな? まぁ、今も昔も、菅!あっ!間違えた!官は腐っとる! ※前の首相です!まさか、同姓の人が首相になるとは(*_*)
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ショートショートではない。SFでもない。ノンフィクション、しかも筆者の実父。製薬物語でもある。とても面白い。しかし、現実のビジネス会社には主人公のような人はごくわずか。他人事のフィクションにしか見えないのが悲しい。そして役所は相も変わらず。
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出身大学の創始者の話だったので読んでみました。 作者の父親の話ということもあるので、父親よりに偏りがあると思うため、どこまでが本当の事実なのか分かりませんが、読み物としてはとても面白かったです。 野口英世やエジソンなど、歴史上の人物も出てきて、何故かわくわくしました。
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国家による「嫌がらせ」 解説で鶴見俊輔(後藤新平の孫)が「星一は兄貴分(後藤新平)を間違って選んだのだ。そのため、加藤高明率いる官僚閥と財閥にさんざんいためつけられた。」と書かれたいたんだけど 以前読んだ「お家さん」の舞台である鈴木商店も後藤新平との繋がりが深い会社。これまた姿...
国家による「嫌がらせ」 解説で鶴見俊輔(後藤新平の孫)が「星一は兄貴分(後藤新平)を間違って選んだのだ。そのため、加藤高明率いる官僚閥と財閥にさんざんいためつけられた。」と書かれたいたんだけど 以前読んだ「お家さん」の舞台である鈴木商店も後藤新平との繋がりが深い会社。これまた姿を消すんだよなぁ・・・
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