半分の月がのぼる空(6) の商品レビュー
退院した里香と裕一の学校生活を描いた巻。 作者は蛇足だとしているが、個人的にはここまで描き切ってくれた方が満足。やっぱりハッピーエンドとはいえなくてもそれなりに幸せな日々を過ごしているところがみたい。 司とみゆきの二人の急接近がずっと謎だったが、ずっと伊勢に住む主人公との対比がう...
退院した里香と裕一の学校生活を描いた巻。 作者は蛇足だとしているが、個人的にはここまで描き切ってくれた方が満足。やっぱりハッピーエンドとはいえなくてもそれなりに幸せな日々を過ごしているところがみたい。 司とみゆきの二人の急接近がずっと謎だったが、ずっと伊勢に住む主人公との対比がうまくされており、とても良かった。
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話がすっ飛んでいて、あれ?っと思わないでもないが、そこら辺はあとがきを読めば解る。 結局のところ、作者の素直な感情が吐露されていて、その部分に共感することは出来ないものの、冷静に受け止めることが出来る。 子供の頃、というか高校生の時に、将来に不安を感じることは全くなかったし、当然、今でも都会に対する憧れも恐れも全くない。 それでいて、作者の抱き続けていた抑圧された都会への想いを無視することが出来るかと言えばそうでもなく、昔であれば理解できなかったであろう人間をふと見つめることが出来るようになった自分の変化に驚くのである。 無理やりにハッピーエンドにしたと言いたくなるような展開でもあるが、別にそれでいいんじゃね。と、煙草を口に咥えながら呟きたくなるのだ(非喫煙者だが)。 全く持って損な役回りなのだよ。
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番外編みたいな印象の本。 前の巻がよかったので、細かい何かを書く気になれないです。 あちらこちらに散らばった短編を集めたなら、そういう意味では 親切なのかな? 亜希子さんの儚い恋が素敵でしたね。 ほんのちょっとの、始まりかけてふっと消えた恋。 かわいいひと。 そう呼んだら彼女は怒るかな?
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※5~6巻の感想をまとめてこちらに。 アニメから入ったせいか、私の中でこの物語は4巻で完結してるので、こうして続いているのは少し変な感じです。でもやっぱり、6巻のあとがきで作者さんが述べているように(269頁)、裕一と里香にとって病院は通り過ぎる場所であるべきだと思うので、これでいいんだと思います。 5巻では夏目先生の計らい(?)により、裕一は石川さん夫婦との交流を通して、現実を再確認します。一方その頃、里香も亜希子さんとの会話と通じて、裕一を想う…。そして2人は再び砲台山へ登る…―。 ここまでが作者さんが当初考えていたエンディングのようですが、物語とはそれを超えた日常にこそあるものでしょう。 というわけで、6巻では2人のあるべき日常の風景であるスクールライフが描かれています。裕一はまさかの留年により2年生のまま、そして里香は18歳の1年生としてようやく高校生活が始まります。 それぞれの日常、選ぶ道、生きる場所。日常を生きるっていうのは、何気なくやっていることだけれども、考えれば考えるほど難しいことかもしれません。夏目先生が、小夜子さんのいない世界を今日まで生き、明日も生きていくように、裕一もいつか里香のいない未来を生きなければならないのかもしれません。私はまだまだ道の途中の気持ちで生きていて、覚悟なんてできません。それができるのは、裕一にとっての里香のように、特別な何かを持てた時なのかな…と思います。もう少し歳をとってから、再読したいなと思える作品でした。
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本編完結。 当たり前の場所で、 当たり前の生活を送る日々の大切さ。 その有り難さ、在り難さ。
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今までを乗り越え、それぞれが自分の道を歩いていき、日常へと。 物事の終わりってちょっと寂しいけど、だからと言ってズルズルとやっても締まらない。 プロローグ 通学 第一話 スクールライフ 九月十八日 密かに進行する事態 その一 第二話 器とかキャパシ...
今までを乗り越え、それぞれが自分の道を歩いていき、日常へと。 物事の終わりってちょっと寂しいけど、だからと言ってズルズルとやっても締まらない。 プロローグ 通学 第一話 スクールライフ 九月十八日 密かに進行する事態 その一 第二話 器とかキャパシティとか 九月二十一日 密かに進行する事態 その一 第三話 確執 エピローグ 僕たちの生きる場所
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シリーズ本篇の最終巻です。 前巻で一緒に歩いていくことを決めたふたりのその後、本篇であり、後日談である物語が展開されます。 退院し、初めての学生生活に臨む里香を中心に、友人の世古口くんとみゆきちゃんにもスポットライトが当てられます。 そして、物語は今度こそ終わりを迎える。 登場人物たちはそれぞれの未来を選び、あるものは留まり、あるものは去ります。 それぞれが選んだ道に進むのを見て、改めて自分の人生を考える主人公の姿は、ちょっと前の自分に重なってすごく心に迫ってきた。 ふたりの物語はここで終わるけれど、この先のふたりが幸せになっていてほしいな。 …と思わせてくれた本篇の後は、番外編が用意されているということで、もはやこのシリーズのファンであるおれは速やかに読むことにします。
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「半分の~」最終巻です 普通である事がこんなに幸せなんだと一番実感できる巻でした 女子高生にはよくある人間関係もしっかりと書かれていて、女性はより感情移入することができると思いますww 男性も「女子ってこんな感じだよなぁ」と感じられるのではないでしょうかwww
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とても共感できる部分がたくさんある一冊。 他の巻でも何度も言っているけど、 本当にこの人は「女子高生を体験してきているのでは!?」 と思うほど女子の気持ちをなぞってる。 たとえば、女子のグループ。 吉崎多香子が、初授業の日に、 なるべくクラスの中心グループに入れ...
とても共感できる部分がたくさんある一冊。 他の巻でも何度も言っているけど、 本当にこの人は「女子高生を体験してきているのでは!?」 と思うほど女子の気持ちをなぞってる。 たとえば、女子のグループ。 吉崎多香子が、初授業の日に、 なるべくクラスの中心グループに入れるよう周囲を見回し、 それとなく派手そうな子に近づいて行ってイニシアチブをとろうとする描写とか おとなしい子にくっつかれて、 自分は本当はもっと中心にいるべき存在なのにと思っていたりするところとか クラスで浮きたくないとか そういうのって確かにあのころの私たちには存在して、 おとなになってくだらないなあって思うけど、 当時の私たちには死活問題だった。 クラスの派手な子たちがおとなしい子のグループをすこし馬鹿にしているように見える、という一文にも、 凄い、と思いました。 餃子を作るエピソードで 水谷みゆきが、 静かに、でも確かに世古口司を好きになっていくこころの描写を描いていて それも感動した。 でもやっぱり、雄一がどんどん大人になっていくのが とっても嬉しかった。 全体の構成を、わざと時間軸をごちゃごちゃにしていたのには 何の意味があるのか。 もう一回じっくり読んで、作者さんの意図を感じてみたいです!
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その後のお話。 結局裕一はあちゃーな状態に なってしまいましたね。 ご愁傷様です(笑) どこか懐かしい恋の雰囲気 そして青春真っ盛り。 そして里香はある意味すごい事態に… 相変わらずの性格だなぁ。 そして世古口とみゆきの恋愛模様も また熱いね。 こんな状態になってみたいもので...
その後のお話。 結局裕一はあちゃーな状態に なってしまいましたね。 ご愁傷様です(笑) どこか懐かしい恋の雰囲気 そして青春真っ盛り。 そして里香はある意味すごい事態に… 相変わらずの性格だなぁ。 そして世古口とみゆきの恋愛模様も また熱いね。 こんな状態になってみたいものですわ。
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