ビジネス・プロフェッショナル の商品レビュー
・ビジネスの世界におけるプロフェッショナルとはどういう人間か ・スペシャリスト(専門職)とプロフェッショナルはどう違うのか ・どうやったらビジネスのプロフェッショナルになれるのか ・ビジネスのプロフェッショナルが育つ人事制度とは を軸として、 これからの時代のビジネスは...
・ビジネスの世界におけるプロフェッショナルとはどういう人間か ・スペシャリスト(専門職)とプロフェッショナルはどう違うのか ・どうやったらビジネスのプロフェッショナルになれるのか ・ビジネスのプロフェッショナルが育つ人事制度とは を軸として、 これからの時代のビジネスは、プロフェッショナルが持つクリエイティビティと倫理観が一層求められる時代になるだろうことを述べた本。 私が人事の仕事をしていた時代に、著者であるリクルートワークス研究所の大久保さんの論文をいくつか読み参考にさせて頂いていたので、この本にも相当期待をしておりましたが、 いい意味で裏切られたというか、タイトルや本の装丁からは想像がつかないほどの骨太な内容でした。 特に、第8話「プロの職業倫理と哲学」の章に述べられている 「優れた仕事を高い倫理観をもって遂行できるプロフェッショナルが、とかく経済合理性・効率性を追求しすぎる経営者と時にそれぞれの立場から議論を戦わせ、結果として経営(者)の暴走=経済合理性・効率性の行き過ぎを抑えることで、バランスのとれた健全な経営が実現するのであり、これからの時代には経営者からも信頼されるプロフェッショナルの存在がますます求められていくだろう」 という一節には、私の法務マンとしてのキャリアビジョンに一筋の光明を与えてくれたように思います。 弁護士でも抑えきれない“経営(者)の暴走”を抑えるのが、まさにプロフェッショナルな法務マンとして果たすべき重要な役割のひとつなのだなと、この本を読み、改めて自覚させられました。
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