父の詫び状 新装版 の商品レビュー
ステキな短編集です。…
ステキな短編集です。向田さんの幼い頃の話や、古きよき時代のエピソードなどがちりばめられています。切なかったり、懐かしかったり、いろいろな感情を呼び起こしてくれる一冊です。おすすめですよ。
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向田邦子ほどエッセイ…
向田邦子ほどエッセイのうまい人を見たことが無いかも。私的なことなのに自己満足にみえないし、本当に小さなちくりとする感情の機微もしっかり映してくれます。家族の話っておもしろい。
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題名からもわかるが今回は家族について書いたものが多かった。ごはんの中で綴られた東京大空襲の話は心をえぐられた。かと思えばあの有名な黒柳さんの留守番電話の笑い話が出てきた。毎度読み終わるのがもったいないとしみじみ思う。この一冊は、今や私達にはわかり得ない、昭和の家族史を色鮮やかに伝...
題名からもわかるが今回は家族について書いたものが多かった。ごはんの中で綴られた東京大空襲の話は心をえぐられた。かと思えばあの有名な黒柳さんの留守番電話の笑い話が出てきた。毎度読み終わるのがもったいないとしみじみ思う。この一冊は、今や私達にはわかり得ない、昭和の家族史を色鮮やかに伝え続けてくれる大切な作品だと思う。
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読み終わるのが惜しいと思えるくらい面白かった!なぜ今まで読まなかったのか不思議。 ちょうど空港でこの本を読んでいたので、お辞儀の話でお母さんがカバンから裁ちバサミを出したシーンで笑いが止まらなくて大変困った笑 描かれているお父さんはTHE明治の男という感じで傍から見れば笑えるが...
読み終わるのが惜しいと思えるくらい面白かった!なぜ今まで読まなかったのか不思議。 ちょうど空港でこの本を読んでいたので、お辞儀の話でお母さんがカバンから裁ちバサミを出したシーンで笑いが止まらなくて大変困った笑 描かれているお父さんはTHE明治の男という感じで傍から見れば笑えるが、当時のご本人はさぞかし辛かっただろうと思う。それでも懐古できるのはそこに愛情があったと向田さんが感じていたからだろうなと。 人の記憶を巡るのは本当に楽しい。昔の話なのに親しみやすく読みやすく、もっと色んな作品読みたくなった!
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古き良き昭和の思い出集 話が急に切り替わるなぁという印象だったけど、最後まで読んでみるとまとまりがあった ねずみ花火と父の詫び状はグッとくるものがあったなあ、そこかしこに死が散りばめられてたのも、あとがきで著者が航空事故で亡くなったのも、えっ!となってしまった
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著者がエッセイストとして世に出るきっかけをあとがきで読んだが、もはやあとがきも、味わえる一篇である。 夜中の薔薇とベストエッセイを先に読んだので 重なる話がいくつかあるが、何度読んでも心が動く。 ひとつ読むと、深く溜息をついて、余韻を身体全体で味わいたくなる。 だから向田邦子...
著者がエッセイストとして世に出るきっかけをあとがきで読んだが、もはやあとがきも、味わえる一篇である。 夜中の薔薇とベストエッセイを先に読んだので 重なる話がいくつかあるが、何度読んでも心が動く。 ひとつ読むと、深く溜息をついて、余韻を身体全体で味わいたくなる。 だから向田邦子のエッセイは1冊読み終えるのに時間がかかる。 特に好きだった一篇をあげようとしても幾つも出てきてしまうが、初めて読んだものの中からあげると、「ねずみ花火」だろうか。 一つ一つの話のキーワードから派生していく記憶に引き込まれ、読んでいる最中に篇の主題にハッとする感覚ー。 向田邦子の虜だなぁと思う。
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これぞエッセー。昭和の初期から終戦、高度成長期を過ごしてきた向田邦子の、父についての記憶を皮切りに、どんどんテーマが広がっていく。主に子供の頃の記憶に基づくのだけど、よく覚えてるなぁと感心。つるつるっと展開していくのは文章が上手なのだろう。読んでても、大病したあとで右手が思うよう...
これぞエッセー。昭和の初期から終戦、高度成長期を過ごしてきた向田邦子の、父についての記憶を皮切りに、どんどんテーマが広がっていく。主に子供の頃の記憶に基づくのだけど、よく覚えてるなぁと感心。つるつるっと展開していくのは文章が上手なのだろう。読んでても、大病したあとで右手が思うように動かない状態で書いていたとは驚く。 向田邦子の小説も興味が出た、思いでトランプとか。
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向田さんの運命を知ってるから読んでいてドキドキしました。 何でもない日常を比較的簡単なことばで書いてある。 特別なことなどなにもなくても人に起こる事はドラマなんだと思えた。
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ちゃんと読んだ初めての向田邦子さん作品。 読ませる文章だなと思った。 小さな邦子ちゃんが見えてきた。 小説を読んでみようと思う。
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沢木耕太郎さんの著書の中にあり向田邦子作品に 初めて触れた これまでは、飛行機事故でお亡くなりになられたという知識しか著者に関する知識は無かった 小品24冊 それなりに楽しめた テレビ脚本家としての作品も映像で見てみたいと思った
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