株・3ヶ月で年収の半分を稼いだ南山式投資術 の商品レビュー

南山宏治(著者)

2024/01/08

著者は現役外資系証券マン（当時）。グロスクリエイトのホームページには、現在アクセスできない。

この10銘柄に大注目！とあるが、それは当然、いまでは通用しない。著者のスタンスとしては、大型株には投資せず、中小型に特化している。

なので、初心者にはすすめられない。といっても、東証1部の銘柄も多く含まれており、まあボロ株に投資して当たれば一攫千金、というほどでもない。

最低限、そのへんのリスク感覚を持たないまま、見よう見まねで投資するのであれば、やめておいたほうが無難。

紹介されている銘柄、スクリーニング条件は、参考になった。出版当時から14年が経過し、淘汰されている企業もいくつか見られた。

利益準備金を「企業のヘソクリ」として、"利益剰余金－借入金＞0"ならば実質無借金経営としているけれども、利益剰余金に対応するキャッシュもしくは流動資産が確保されているとは限らない。

著者はそこを誤解されているように思われた。