ロシア軍侵攻(下) の商品レビュー

デイル・ブラウン(著者),伏見威蕃(訳者)

2016/04/17

今作の興味深いところは対立の構造の作中での変化にある。最初は、国連の治安維持部隊を襲うタリバーン部隊が敵対勢力、トルクメニスタンへ越境して勢力が増し、ロシアの権益とぶつかりロシアが介入してくると今度は、タリバーン勢力へ加勢するというなんとも複雑な構造である。なんとも緻密さにかけるストーリーと言えばそれまでだが、如何にもメインストリートとは違うところで自由な感じてある。