上司の前で泣く女 の商品レビュー
泣いたっていいじゃない、と思う。泣いて少しでも楽になるなら、それは必要なことだよ。本書が出たのは2005年とあった。俺、生まれていたかなぁというのはウソだけど、仕事する人としては駆け出しの頃だった。今の俺は、泣かれる側になっている。正直、内心ではびっくりしてたこともあるけれど、今...
泣いたっていいじゃない、と思う。泣いて少しでも楽になるなら、それは必要なことだよ。本書が出たのは2005年とあった。俺、生まれていたかなぁというのはウソだけど、仕事する人としては駆け出しの頃だった。今の俺は、泣かれる側になっている。正直、内心ではびっくりしてたこともあるけれど、今はわりと普通に受け止められている。本書が出た当時と、2019年という今の違いなのか、俺がそういうタイプなのかはわからないけれど、別に普通のことじゃないの?くらいには思うようになった。時代で人の心は変わらなくとも、表現の仕方はかわるような気がする。 泣く女性の話ばかりでなく、職業場面におけるさまざまな困ったことをとりあげてくれる。そういう中身は出た当時から15年ほどたった今でも、決して古びていないと思う。いろいろ考えさせられた。
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この本にはしばらく感謝しないと。 仕事でストレスを感じながらも、それが何なのか漠然としたまま過ごして、パンクしながら走っていた。 そのストレスの原因を切り分けて認識し、どうしたらいいのか、一条の光をさしてくれたのがこの本。 たしか著者、昔はNステのお天気キャスターでした。今は産...
この本にはしばらく感謝しないと。 仕事でストレスを感じながらも、それが何なのか漠然としたまま過ごして、パンクしながら走っていた。 そのストレスの原因を切り分けて認識し、どうしたらいいのか、一条の光をさしてくれたのがこの本。 たしか著者、昔はNステのお天気キャスターでした。今は産業心理カウンセラー。 いかに「ストレスに対処する能力」を高めるのか? 本書では性格傾向とは違って誰もが高められる能力としてストレスに対処する力(=SOC;Sence of Coherence)を考えている。 その上で、「ストレスの雨にぬれないように傘をさす」手引きをしてくれます。 事例を中心にしながら、彼ら彼女らがストレスと感じたことが何故なのか?場合によっては彼ら彼女ら自身がそれに気づく過程を産業心理学の立場からコメントしている。 どうしてストレスと感じたのか?個人の内面だけにとどまらず、会社というものの仕組みが持つ歪も含めて、きれいに問題を切り分けてゆく視点を与えてくれます。 そしてそのもたらされた視点が、「じゃあ、彼方は明日からどうする?」という問いになって返ってくる。それは、ありがちな「ポジティブになれ!」というno thinkingな暴力的な台詞とは性質の異なった、腹に落ちた響きがするものだ。
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