国際公務員をめざす若者へ の商品レビュー
「国際公務員の中立生は幻想に近いものであり、各国とも自国籍職員を増やして影響力を拡大しようとしている」国連で日本人職員の数を増やすための心構え/ノウハウを書いた本。国連について聞いたことと大きく違いはないため、20年近く前の本ではあるが個人談はかなり実情を語っていると思う。人事に...
「国際公務員の中立生は幻想に近いものであり、各国とも自国籍職員を増やして影響力を拡大しようとしている」国連で日本人職員の数を増やすための心構え/ノウハウを書いた本。国連について聞いたことと大きく違いはないため、20年近く前の本ではあるが個人談はかなり実情を語っていると思う。人事については日本の官僚はJPOですぐ帰ってしまうため、長期的に活躍できる人材のプールを育てなければならないと感じた。欧米だとシンクタンクがその役割を担っているだろうが、我が国では官僚が一手にそれを担っており、官僚の地盤沈下でそれも厳しくなっている印象を受ける。 ここで必要な能力とされていたのが、勤勉で誠実な日本人的性格に加えてホッブス的な世界における生存術、英語仏語に加えた専門知識である。アメリカ的なインナーサークルでは、そこから外れると徹底的に情報が入ってこなくなるので仕事に実直なだけでなく幅広い人脈も必要だと感じた。
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何らかの国際的な行事に顔を出すこと。学会、シンポジウム、政府関係の国際行事など。そこで国際的な活動に従事している多くの専門家と出会うことができます。こうした専門家は、大抵の場合、若い後継者に強い関心を持っている。 専門的基礎知識の習得及書く能力の向上の双方に励んで欲しい。
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