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にぎやかな天地(下) の商品レビュー

3.6

16件のお客様レビュー

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2016/12/29

盛り上がりがなく、つまらない。 宮本輝の作品の中では最低クラス。 やはり上巻でやめとくべきだった・・。

Posted byブクログ

2016/01/12

基本的には、面白い、と思う。 最近の宮本作品としては、能書きみたいな記述も相変わらず多いものの、まあまあ我慢できる。 しかし、これも最近の作品に見られる傾向だが、終わりが判然としない。 いくつものストーリー、トピックがあるにもかかわらず、どれも起承転のどこかで終わってしまっていて...

基本的には、面白い、と思う。 最近の宮本作品としては、能書きみたいな記述も相変わらず多いものの、まあまあ我慢できる。 しかし、これも最近の作品に見られる傾向だが、終わりが判然としない。 いくつものストーリー、トピックがあるにもかかわらず、どれも起承転のどこかで終わってしまっていて、結がないので読み終わったあとの物足りなさがすごくある。 発酵食品のエピソードとかあんなに書くのなら、もうちょっと本筋をしっかり書いて欲しい。

Posted byブクログ

2015/06/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

斎藤美奈子『文芸誤報』より、市図書館にて。 梨木香歩『沼地のある森を抜けて』以来の糠床小説であったが、後半は糠床の出番はない。豪華限定本と発酵食品、実にうまいモチーフであると思う。人間関係も、事故遺族、不倫(いや、冒険)、別れた子(表現不適切)側の親族などなど実に豪華なラインナップ。元々新聞連載であったようだが、これならば飽きることはないだろう。登場人物は皆、時間をかけて良い方?へ成長、発酵する展開で、安心して読み進められた。 振動である量子、命の波の振動、人と人の波長。成功するイメージ。冥利が悪い。

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2013/08/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

美沙緒への秘められた想いが高まり、そしてその想いから脱出しようとする聖司の気持ちが良く理解ります。そして亡き父の死に関係した佐久間久継の娘・沙織との出会い。この二人の女性が祖母、父との関係があるだけに聖司の心の揺れ動きが痛いほど感じられるのです。津和野方面の山中での巨大な発酵蔵での静かな一時を過ごし、佐久間久継の墓参へ行く場面で話しは完結します。「にぎやかな天地」という題名の理由は発酵蔵での微生物たちの活動から来ていることがここで分ります。最後に著者が「あとがき」で発酵食品が素材になったことの意味づけを書いていましたが、これで納得です。時間と共に熟成されていく人生を象徴しているということが。主人公の美沙緒への想いにそれを一層感じました。

Posted byブクログ

2011/09/13

宮本さんの小説をよむといつも心がきりりとなる。律せられるとでもいおうか。不思議が力がある。 人間を形作る細胞の最小単位は量子でありそれは紐のようなもので絶えず揺れているという。宇宙が出している波動は7.5Hzでこれが人間が最も心地よいと感じるものらしい。これと同じ波動を出している...

宮本さんの小説をよむといつも心がきりりとなる。律せられるとでもいおうか。不思議が力がある。 人間を形作る細胞の最小単位は量子でありそれは紐のようなもので絶えず揺れているという。宇宙が出している波動は7.5Hzでこれが人間が最も心地よいと感じるものらしい。これと同じ波動を出している人間がいる。それは赤ちゃんだ。その波動に近づく二つの方法がある。ひとつは楽しかったことを常に思い出すこと。もうひとつは幸福な未来を具体的にイメージすること。このふたつ。この丸山氏のことばが心に残った。

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2011/06/28

聖司が作る「微生物による食品」の豪華本に関する話がとても面白い。 微生物そのものの蘊蓄はもちろん、豪華本というものに携わる人々の気概が美しいと思う。 聖司や友人のキャメラマン、彼に仕事を依頼する謎の大物、女好きの料理教室の料亭の主人・兼料理研究家、など、好ましい人物たちが次々と...

聖司が作る「微生物による食品」の豪華本に関する話がとても面白い。 微生物そのものの蘊蓄はもちろん、豪華本というものに携わる人々の気概が美しいと思う。 聖司や友人のキャメラマン、彼に仕事を依頼する謎の大物、女好きの料理教室の料亭の主人・兼料理研究家、など、好ましい人物たちが次々と現れ、語る話がいいんですよ。 ただ・・・・ なんか重箱の隅を突っついて申し訳ないんだけど、 聖司の母が関係している知的障害者の施設のメンバーを、〇〇ちゃんとか〇〇くんとか呼ぶのには違和感が大きかった。もう40歳も過ぎている大人なんだから、知的には子どもであってもちゃんと〇〇さんと呼んでほしいなぁ、と。聖司の母がとても真っすぐな気持ちで彼らと向かいあっているのがわかるだけに、そこが気になってしまって。

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2010/12/29

やはり、宮本輝さんの小説を読んでいる期間は 私の幸せな時間。 完璧ではない、理想とも言えない でもとても魅力的な男性・女性が出てくる。 そして、読み終えた後に、 周りに対して というよりも、 自分自身に対して恥ずかしくない生き方をしよう という気持ちにいつもさせ...

やはり、宮本輝さんの小説を読んでいる期間は 私の幸せな時間。 完璧ではない、理想とも言えない でもとても魅力的な男性・女性が出てくる。 そして、読み終えた後に、 周りに対して というよりも、 自分自身に対して恥ずかしくない生き方をしよう という気持ちにいつもさせてくれます。

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2010/07/06

発酵食品と生と死について書きまとめることのできる宮本さんて すごい。 さらに、自分も糠床やりたくなった。

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2010/01/14

近所の政治家さんが突然貸してくれました。(押し売り) 地元がいろいろな発酵食品が有名な土地なので、その関係かな? 発酵食品の話だと思っていたら、人を「許す」話しだったり、仕事の話だったり。それぞれのテーマで作品ができそうなのに、1つの物語に詰め込むとは豪華、そして贅沢。 読むの...

近所の政治家さんが突然貸してくれました。(押し売り) 地元がいろいろな発酵食品が有名な土地なので、その関係かな? 発酵食品の話だと思っていたら、人を「許す」話しだったり、仕事の話だったり。それぞれのテーマで作品ができそうなのに、1つの物語に詰め込むとは豪華、そして贅沢。 読むのにかなり時間がかかりましたが、面白かったし、新たな作家さんに出会えて良かったです。 問題は、上巻を猫に齧られて、新たに買ったことですが。猫め……。

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2011/09/09

 新聞連載時に唐突に終わった感があったのだけど、読み返してもやっぱりそうだった。著者、書くのいやになったのかな。 発酵食品の世界はいくら掘り返しても底がないだろうけど、ほのかに恋愛感情を抱いた女性たちとの関係はどうなったのか、気になります。

Posted byブクログ