1,800円以上の注文で送料無料

にぎやかな天地(上) の商品レビュー

3.9

19件のお客様レビュー

  1. 5つ

    5

  2. 4つ

    6

  3. 3つ

    5

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2022/12/26

ええ文章やなぁーーーーと思った。 大阪が舞台の本を検索して、出てきた本の一つ。 こんな出会いもいいもんだ。 みなさん ありがとう

Posted byブクログ

2016/12/27

宮本輝は大好きな作家の一人だが、 この作品はだらだらしていて読むのが苦痛。 下巻を読むべきか、やめるべきか・・。

Posted byブクログ

2016/10/18

発酵食品の本を作成していく過程で、様々な人間模様が描かれています。さすが宮本輝の作品って感じです。糠漬けが特に印象的です。自分で漬けてみたくなり、スーパーに買いに行きました。

Posted byブクログ

2015/12/27

最近読んだ宮本輝の作品の中では、すごい読みやすかった。 うんちくなども含まれているが、それ程しつこくなく、最近感じていた、これ本筋となんにも関係ないだろ、という様な違和感を感じることもなかった。 主人公のプライベートな部分と仕事に関する部分が同時進行しているが、どちらも結論的なも...

最近読んだ宮本輝の作品の中では、すごい読みやすかった。 うんちくなども含まれているが、それ程しつこくなく、最近感じていた、これ本筋となんにも関係ないだろ、という様な違和感を感じることもなかった。 主人公のプライベートな部分と仕事に関する部分が同時進行しているが、どちらも結論的なものがどこに向かっているのか、この先どうなっていくのだろうという興味は惹かれる内容だった。 読み始めると止まらなくなるというようなおもしろさではないが、宮本輝らしい味わいのある本のような気がしている。 後半に期待。

Posted byブクログ

2015/02/03

生のひとつの形としての「死」  舟木聖司は32歳。独身。豪華本の編集を仕事としている。  偶然手に入れた彼の師匠の豪華本は、肉筆の楽譜をまとめたものだった。そこに古代ラテン語で書かれた詩があった。  >私は死を怖がらない人間になることを願い続けた  >だが、そのような...

生のひとつの形としての「死」  舟木聖司は32歳。独身。豪華本の編集を仕事としている。  偶然手に入れた彼の師匠の豪華本は、肉筆の楽譜をまとめたものだった。そこに古代ラテン語で書かれた詩があった。  >私は死を怖がらない人間になることを願い続けた  >だが、そのような人間にはついになれなかった  >きっと私に、最も重要なことを学ぶ機会があたえられなかったからだ  >  >ならば、私は不死であるはずだ  この4行目がわからない。この空白を彼は考える。すると、彼が25歳に死に掛けた時、書き記した言葉を思い出した。  >死というものは、生のひとつの形なのだ。この宇宙に死はひとつもない。きのう死んだ祖母も、道ばたのふたつに割れた石ころも、海岸で朽ちている流木も、砂漠の砂つぶも、落ち葉も、畑の土も、おととし日盛りの公園で拾ってなぜかいまも窓辺に置いたままの干からびた蝉の死骸も、その在り様を言葉にすれば「死」というしかないだけなのだ。それらは、ことごとく「生」がその現われ方を変えたにすぎない。  彼の父親は、引ったくりの犯人とまちがわれて、27歳で死んだ。そして、その殺してしまった人物は、32年間も、残された子どものために、毎月2万円を送金していた。  そして、彼は、日本の発酵食品の編集に関わることになった。  命は、妙に調和している。かれは、命を食べる生き物として、命としての食べ物を取材していく。 2008-03-22

Posted byブクログ

2013/06/02

約15年ぶりくらいに宮本さんを読みました、宮本節健在。 「そうやってここ(胸を指して)が[ねれていく]のよ、、、」これは恩師のことば。 この小説読んで ねれていく、ということばがようやく腑におちるようになりました。 「知識」や「経験」や「感情」や「意思」や「志」なんかがにぎやかに...

約15年ぶりくらいに宮本さんを読みました、宮本節健在。 「そうやってここ(胸を指して)が[ねれていく]のよ、、、」これは恩師のことば。 この小説読んで ねれていく、ということばがようやく腑におちるようになりました。 「知識」や「経験」や「感情」や「意思」や「志」なんかがにぎやかにまざりあって、 「時間」というエッセンスで「醸されていく」。 そしてすんごいいいものができてくる。私も醸されてゆきたいな。 先人の知恵に敬意をひょうし、そして、人間がだめにならないように、 ちゃんと五感をつかって時間と手間をおしまずに だいじなものを守りたい。 この小説を読んでいる最中に始めたぬか漬けでこのことを思いつづけたい。

Posted byブクログ

2012/12/03

希少な本作りを仕事とする主人公の物語。 小さな菌が行う業と、人が生きていく上でのいろんな繋がり。 なんとこの世の中にこれほどまでに深遠なるものがあるだろうか。 物事を深く考えれば、考えるほど、その意味の奥深さに頭をたれたくなる。 生きるということに希望を与えてくれる本でもあると思...

希少な本作りを仕事とする主人公の物語。 小さな菌が行う業と、人が生きていく上でのいろんな繋がり。 なんとこの世の中にこれほどまでに深遠なるものがあるだろうか。 物事を深く考えれば、考えるほど、その意味の奥深さに頭をたれたくなる。 生きるということに希望を与えてくれる本でもあると思う。

Posted byブクログ

2011/09/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2004年から2005年にかけて読売新聞で連載されていた 宮本輝さんの『にぎやかな天地』 連載中、単行本出版時、文庫本出版時に読んで 今回は4回目・・・またもや感動 豪華限定本などを制作する仕事をしている主人公聖司が 自分は3年はどんなことがあっても今の仕事を一生懸命やるんだと決心し また、今の仕事をやり続けるのだと勇気をもって決める そんな姿に心を打たれ 聖司の周りの人たちのやさしさや清らかさに心を洗われました 宮本作品を読むたびに、本が好きでよかったと 心から思う自分がいます

Posted byブクログ

2011/06/21

再読です。 ちょっとここのところ、身の回りがざわついていて落ち着かないのですが、丁寧に生きる人々を描く本書をゆっくりと読み、少し、平らかな気持ちになれたような。 主人公は、個人で豪華本出版業を営む32歳の独身男性・船木聖司。彼の父親はまだ彼が母親のお腹にいる時に駅で引ったくり...

再読です。 ちょっとここのところ、身の回りがざわついていて落ち着かないのですが、丁寧に生きる人々を描く本書をゆっくりと読み、少し、平らかな気持ちになれたような。 主人公は、個人で豪華本出版業を営む32歳の独身男性・船木聖司。彼の父親はまだ彼が母親のお腹にいる時に駅で引ったくり犯と間違われ、不運な事故から落命。また、そんな彼の周辺には、生と死にまつわる話が多々あるのだが、なぜか、その色合いは穏やかである…。 仕事でも生活でも、手抜きをせずに精一杯ことにあたる、という姿勢の登場人物たちが全編に現れ、とても好ましい。 宮本輝の語る関西弁って好きだなぁ。 優しくて、ちょっと哀しくて、耳元で囁いてもらいたい気がするんだよね・・・。

Posted byブクログ

2010/12/29

久しぶりの宮本輝さん。 やはり私の一番好きな作家さんだなぁ とあらためて思う。 毎度ながら、セリフがよい。 読んでいて、しばしば背筋が伸びます。 そして、この上巻のおかげで、 ここ数年悩んでいたことに決断! 糠漬け 始めます。 主人公が同い年の 1971年...

久しぶりの宮本輝さん。 やはり私の一番好きな作家さんだなぁ とあらためて思う。 毎度ながら、セリフがよい。 読んでいて、しばしば背筋が伸びます。 そして、この上巻のおかげで、 ここ数年悩んでいたことに決断! 糠漬け 始めます。 主人公が同い年の 1971年生まれ。 いろいろ感じることが多い。

Posted byブクログ