模倣犯(2) の商品レビュー
人間誰もが持っていると思われる些細な心の闇を、ここまで見事に描かれると先に進むのが怖くなります(−_−;) でも... 面白いんだよな~。 さ、続き続き(・◇・)/~~~
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徐々に犯行内容が判ってくる。 ピースとは? たんなる愉快犯? なんか20世紀少年ににてないか?? ただ展開が遅いので、読み疲れしてしまうときもあります。
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映画がイマイチだったり、登場人物が多すぎて敬遠されたりでマイナスイメージも付いてしまってる気がして心配なのですが、コレ、相当面白いです。 ミステリーでもありますが、群像劇でもあります。 人間の「気持ち」が描かれている。 「宮部作品は、時代小説のほうがいい。だって人情味が...
映画がイマイチだったり、登場人物が多すぎて敬遠されたりでマイナスイメージも付いてしまってる気がして心配なのですが、コレ、相当面白いです。 ミステリーでもありますが、群像劇でもあります。 人間の「気持ち」が描かれている。 「宮部作品は、時代小説のほうがいい。だって人情味があるから。」という意見を昔聞いたことがありますが、宮部現代ミステリーにも、ちゃんと人情味があります。ミステリーテイストに包まれて見えにくくなってるだけで。 一度目はミステリー要素に引きずられて早く真相がしりたくて人間の気持ちにあまり目を向けずに読んでしまいましたが、しばらくしてもう一度読んでみたら、ヒューマンドラマ的な印象になりました。 二度読み、オススメです。
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感想は5巻にて。 --気になった言葉-- 自分の気持ちに正直であることと、貪欲でせっかちであることとのあいだには、わずかに皮膚1枚くらいの隔たりしかなく、そのわずかな隔たりをつくっているのが、自分の周囲の社会に対する想像力なのだ(P335)
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鞠子の遺体が発見されたのは、「犯人」がHBSテレビに通報したからだった。自らの犯行を誇るような異常な手口に、日本国中は騒然とする。墨東署では合同特捜本部を設置し、前科者リストを洗っていた。一方、ルポライターの前畑滋子は、右腕の第一発見者であり、家族を惨殺された過去を負う高校生・塚...
鞠子の遺体が発見されたのは、「犯人」がHBSテレビに通報したからだった。自らの犯行を誇るような異常な手口に、日本国中は騒然とする。墨東署では合同特捜本部を設置し、前科者リストを洗っていた。一方、ルポライターの前畑滋子は、右腕の第一発見者であり、家族を惨殺された過去を負う高校生・塚田真一を追い掛けはじめた―。事件は周囲の者たちを巻込みながら暗転していく。
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1巻のラストを受けて、そこで新たに主役として登場してしまった人物たちの生い立ちからを追いかけていく2巻。重要なストーリーであることはおそらく間違いなくて、必要なことだとは思いつつも、1巻で追いかけてきた物語がまったく進まなくなるので、少しもどかしいのは事実。それにしても栗橋は…。...
1巻のラストを受けて、そこで新たに主役として登場してしまった人物たちの生い立ちからを追いかけていく2巻。重要なストーリーであることはおそらく間違いなくて、必要なことだとは思いつつも、1巻で追いかけてきた物語がまったく進まなくなるので、少しもどかしいのは事実。それにしても栗橋は…。コンプレックスがあるのは理解するとしてもあの思考回路は理解できない。あれだけ生い立ちを丁寧に描かれても、カケラも納得できないって、逆にすごいのかもしれない。強いて言えばとても哀れにしか見えないのだけれど、その評価はきっと彼がもっとも嫌がるものだろう。
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この巻は犯人の一人、栗橋浩美が主役。なんでこんな底の浅い男に引っかかっちゃうんだよ、と現実にどこかの女の子がひどいめにあわされたかのように腹が立つ。宮部みゆき、うまいなあ。
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栗橋、和明、ピースの3人の関係が明らかになり、この大量殺人のきっかけの出来事が起こる巻。ここでピースが少しでも良識のある人間だったら、あるいは自信のない人間だったら。もし栗橋の価値観が裕福であることより、信頼できる友に重きを置いていてくれたら、この話は成り立たなかった訳である。現...
栗橋、和明、ピースの3人の関係が明らかになり、この大量殺人のきっかけの出来事が起こる巻。ここでピースが少しでも良識のある人間だったら、あるいは自信のない人間だったら。もし栗橋の価値観が裕福であることより、信頼できる友に重きを置いていてくれたら、この話は成り立たなかった訳である。現実にこんなに都合よくは進まないだろうからこそのフィクションであるが。 舞衣、君江、千秋など数年後にキーマンとなる少女達も出てくる。軽率な行動が目立つ彼女たちにも、またそれぞれの事情があるのが悲しい。
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再読。早くも、すでにいろいろな事件が並行して起きていることがわかる。 この巻は主に誇大妄想、自己中心的で冷徹なヒロミが中心になるけれど、このような「ある意味計算づくで」「世間を驚かせるために」「被害者を登場人物と見たてて脚本を書くような」犯罪を思いつく犯人たちの、過大的自己がとて...
再読。早くも、すでにいろいろな事件が並行して起きていることがわかる。 この巻は主に誇大妄想、自己中心的で冷徹なヒロミが中心になるけれど、このような「ある意味計算づくで」「世間を驚かせるために」「被害者を登場人物と見たてて脚本を書くような」犯罪を思いつく犯人たちの、過大的自己がとてつもなく怖い。ここまで人間が冷徹になれるなんて。生活環境に帰するような書き方もあるけれど、以前で言うところの「母原病」のようなことを、このような犯罪にあてはめるべきではないのだ。
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んー?進展無しかぁ、犯人はやっぱり別のやつらじゃ?って思ってたのを回収されてしまいました。犯人サイドでの物語。
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