もったいない の商品レビュー
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日本人の「もったいない」の精神を思い出そうという趣旨の本。レジ袋が有料化されるまで、レジ袋の消費量が減らなかった現実は、もう現代日本人にそんな精神論は残念ながら通用しないことを物語っている。むしろレジ袋の有料化の成功事例は、割り箸、ストロー、スプーンあらゆる使い捨て容器包装の有料...
日本人の「もったいない」の精神を思い出そうという趣旨の本。レジ袋が有料化されるまで、レジ袋の消費量が減らなかった現実は、もう現代日本人にそんな精神論は残念ながら通用しないことを物語っている。むしろレジ袋の有料化の成功事例は、割り箸、ストロー、スプーンあらゆる使い捨て容器包装の有料化が、「もったいない」精神を失った現代日本人に必要だと示している。
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ケニア副環境大臣の著者が、「もったいない」精神からくるかつての日本の素晴らしい伝統や文化を紹介しつつ、現在の日本の実情も紹介している。 著者いわく「物が溢れかえる世界には、『もったいない』という概念は存在しない。日本は元々資源の少ない国であり、貴重な資源をいかに有効に有意義に使...
ケニア副環境大臣の著者が、「もったいない」精神からくるかつての日本の素晴らしい伝統や文化を紹介しつつ、現在の日本の実情も紹介している。 著者いわく「物が溢れかえる世界には、『もったいない』という概念は存在しない。日本は元々資源の少ない国であり、貴重な資源をいかに有効に有意義に使うかという『制約された環境』の中で、『もったいない』という意識が芽生えたのだろう」とのこと。 いくつか心に引っかかったことは、 ・ゴミの約60%が「包装ゴミ」 ・1日の食品廃棄物が520トンに対し、餓死者は1日1万7000人(約5秒に1人のペース) ・放置自転車1台あたりの処分費用に1万円以上の税金が使われている。 ((注)10年以上前のデータ) ことなど、今現在の日本は、消費主義になってしまい物で溢れかえっている。昨今のSDGsの取り組みも手伝ってもっと循環型の社会に変える意識を一人一人が持つ必要がある。 この本を読んで、"使い捨てから再利用の生活"をもっと意識したいと強く感じた。 余談だが、アロハシャツのルーツが日本の着物というのは初知りだった。
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物が多いという事は、決して良い事だけではない。それらを使った後の処理で大きなお金が動いているという事を知ると、容易に「使い捨て品」を使おうという気になれなくなってくるなぁ。いかに使い捨てが多いか、物量が多くなった事でなくなってしまった日本人の風習とは何なのかを学びました。
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改めて物を大切にすることを認識させられた一冊。 「もったいない」という言葉や間隔は日本にだけしかない物だということを、外国人に教えられるというのもいかがな物かと思いましたが、日本人物づくりも、美徳とされてきたことも、実は外国人の方がその価値を良く理解してくれていることが多い。 そもそも、日本人にとっては当たり前のことであり、自慢する事でもない。でも、忘れかけている事も多いのだと思わせてくれる一冊。
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2008-07-16 「もったいない」は日本文化の美徳を象徴する言葉であり、振り返れば化石燃料の上に成り立った現代の日本が風土・ 宗教観とともに忘れ去った言葉だろう。 元々、自然に囲まれながら資源貧困国だった日本は自然との共生を美徳とし、自然信仰を基本としてきた。 神様は...
2008-07-16 「もったいない」は日本文化の美徳を象徴する言葉であり、振り返れば化石燃料の上に成り立った現代の日本が風土・ 宗教観とともに忘れ去った言葉だろう。 元々、自然に囲まれながら資源貧困国だった日本は自然との共生を美徳とし、自然信仰を基本としてきた。 神様は届かない場所にいるのではなく、遍く存在する自然の中に潜むもの。 死者は草葉の陰からみまもってくれている。 その遍く霊を尊ぶ気持ちが、ものに気持ちを込めるという考えともつながり、物を大切にする文化、物の向こうに人の思いや意味を感じる、 非常に記号的な文化を形成してきた。 これが、投資の世界などではお金に意味を見いだし過ぎるために、冷静な判断が出来ず悪さをしたりするんだが、それは別の話として・・・ 「もったいない」 は、かなり広い範囲を持った言葉です。 物だけに対してでなく、心遣いに対しても行う。チャンスについても使う。 この本を読んで、ふと考えると、「もったいない」っていうのはやはりハード(物質) に向けた言葉ではなくソフトに向けたものなのだろうと思った。 この「もったいない」の言葉の深みを理解することは、たぶん日本文化と西洋文化のルーツの差異を見つけながら、ゼロエミッション社会 (=江戸時代?)に向かうための重要なキーワードなのだろう。 この「もったいない」が物質・サービス・エネルギーの消費量を国家権威の指標とするGDP的価値観と逆行するのはほとんど確かなこと。 以前(ちょうど1年前くらい)、倹約のジレンマについて書いたが、 結局はそこに行く。 新たな社会構造を考える上で、現代の「分業体制の成熟度×資源・エネルギーの消費度合い」 が根幹に潜むようなGDP的発展指標では立ちゆかないのではないだろうか?
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2011年に帰天されたワンガリ・マータイさんの精神が記されている。大きな字にルビ付き、英訳、そしてイラストに解説と、愛情がいっぱい詰まった本。日本人が忘れている精神がそこにはあると感じた。教育本としても価値ある名著だと思う。
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決して新しい本ではないが、内容は古い感じがしない。それは、ある意味日本が変わっていなくて、変われていないからだろう。もう一度、もったいない生活をしないように自分を振り返ろう。もったいないは、物理的なものだけでない、精神的なものもある。ロハスの考え方につながるので、こういう本が広まっていくことを願います。
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日本の良い習慣が海外の人に伝わって広げてくれてると思うと嬉しいですね。 当の日本人もどんどん広げていければと思います。 子供にも読みやすい。こうゆう教育が大事だな。
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気をつけているようで 見落としてる モッタイナイ 生活を教えてくれていて、我ながら がっくりしました。 今度からは あらまぁ もったいないわ って言いながら 勿体なくない生活を送れるように 頑張る!(笑)
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