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江戸の夕映 の商品レビュー

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2011/08/18

■史実を超えた物語のたくらみの中江戸の庶民、職人、女性たちが生き生きと語り、つむぎだすまったく新しい「時代小説」傑作選。 ■■ショート・ショートです。どれも短く、言葉遣いも描写も読みやすいしわかりやすい。もっともあんまりに現代臭くて鼻につく人もいるかもしれないが、時代物を読み...

■史実を超えた物語のたくらみの中江戸の庶民、職人、女性たちが生き生きと語り、つむぎだすまったく新しい「時代小説」傑作選。 ■■ショート・ショートです。どれも短く、言葉遣いも描写も読みやすいしわかりやすい。もっともあんまりに現代臭くて鼻につく人もいるかもしれないが、時代物を読みにくく思う人にはいいかも。人情味のあるほっと一息つきたくなるようなお話が多くて、気持ちが柔らかくなりました。 偶然なんですが、お話の中の一つに新選組の隊士を題材にしたものがありまして、土方さんもちゃんと出てました。思いがけないところで出会えると、アイスの当たりを当てたときのように嬉しくなりました。

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2010/08/15

江戸シリーズ最終巻 江戸も移ろい時代は明治へと変わっていく。新しいものと古いもののあいまいな所を読みながら自分も感じそして現代へ還ってくる。 5冊目から新しい波に格闘していく江戸の人たちをみてきて、あぁ、とうとう江戸が終わってしまう。分かっていたけどもっと見ていたかったという名残...

江戸シリーズ最終巻 江戸も移ろい時代は明治へと変わっていく。新しいものと古いもののあいまいな所を読みながら自分も感じそして現代へ還ってくる。 5冊目から新しい波に格闘していく江戸の人たちをみてきて、あぁ、とうとう江戸が終わってしまう。分かっていたけどもっと見ていたかったという名残惜しい気持ちで読み終わりました。

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2009/10/04

シリーズで出ているもので、これで最後だと言う。不思議なシリーズだった。特にシリーズ最初の「江戸ふしぎ草子」は本当に不思議だった。著者が江戸時代について充分な知識がないところを想像で描いていることが明らかで、これはないでしょう、と思うところも多々あった。それがシリーズ最後の「江戸の...

シリーズで出ているもので、これで最後だと言う。不思議なシリーズだった。特にシリーズ最初の「江戸ふしぎ草子」は本当に不思議だった。著者が江戸時代について充分な知識がないところを想像で描いていることが明らかで、これはないでしょう、と思うところも多々あった。それがシリーズ最後の「江戸の夕映」ではそんなことはない。きっちり話にその時代の何かが感じられる。言葉はあくまで現代日本語というこだわりも面白い。 私がこのシリーズを買ってしまったのは装幀がミルキィ・イソベさんだったから、というのが本当のところだ。しかし、海野弘のそれまでの著書と違って、スノッブなふりがないのが気持ちよかった。この人の蘊蓄はどうも臭うのだ。それがこのシリーズではない。著者にとって新しい世界だったからなんだろうと思う。それが結果として長いシリーズを生んだのだと思う。江戸がすごく身近になるシリーズだ。

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