われわれは犬である の商品レビュー
犬にはなりたくありません、犬と生活したいので。でも犬って何であんなに常に楽しそうなんだろうなあ。嬉しい時は全身で喜んでおこうとふと思う。
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テリー・ベインの著作「われわれは犬である」は、犬の視点から日常生活を描写する、という趣向の小品。 筆者は動物の専門家ではないので、本書で発揮されているのは犬の行動心理に関する正確な洞察ではなく、愛情とユーモア(と犬と暮らす者なら誰でも持つ感慨)に満ちた想像力である。 うなずける...
テリー・ベインの著作「われわれは犬である」は、犬の視点から日常生活を描写する、という趣向の小品。 筆者は動物の専門家ではないので、本書で発揮されているのは犬の行動心理に関する正確な洞察ではなく、愛情とユーモア(と犬と暮らす者なら誰でも持つ感慨)に満ちた想像力である。 うなずける箇所も多い、というか(文章にはまとめられなくても)普段感じていることばかりなので、正直新鮮な感動は何もなかった。 それでも、ところどころイイことが書いてありました。 寛容とは何か、誰からも教わっていない。もとより、その必要はない。犬は寛容の生きた見本である。 家族が何日も、何週間も、あるいは何ヶ月も留守にしても、犬は愛情を忘れない。 雨の日、霙の日、かんかん照りの夏の日に、外に出しっぱなしにされても恨まない。 ソファに乗るな、清浄器の水を飲むな、スーパーマン人形を噛むな、と厳しく叱られて、何が悪かったのかわからなくても、ふてくされたりしない。 家族のさしのべる手に、犬は親愛をもってこたえる。 怒りにも愛情でこたえる。 愛には愛。 すべてこれ愛。 犬は寛容のかたまりだ。 そして、このO・ヘンリー賞受賞作家はやはりこうも書いている。 何ものかを探しもとめる心で犬の目を覗くなら、人はそこに神の顔を見る。 もっとも、結局のところは以下の結論に落ち着くのである。じつにその通り。 人間は、とにかく物事を不必要にややこしく考えがちだから、ここできれいさっぱり、単純明快に話をしめくくることにしたい。人は人、犬は犬、何ごともすべて、お互いの親愛に任せておけばいい。
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犬の視点から日常生活を描写する、という趣向の小品。 筆者は動物の専門家ではないので、本書で発揮されているのは犬の行動心理に関する正確な洞察ではなく、愛情とユーモア(と犬と暮らす者なら誰でも持つ感慨)に満ちた表現力である。 うなずける箇所も多い、というか文章にはまとめられなくても普...
犬の視点から日常生活を描写する、という趣向の小品。 筆者は動物の専門家ではないので、本書で発揮されているのは犬の行動心理に関する正確な洞察ではなく、愛情とユーモア(と犬と暮らす者なら誰でも持つ感慨)に満ちた表現力である。 うなずける箇所も多い、というか文章にはまとめられなくても普段感じていることばかりなので、正直新鮮な感動は何もなかった。 O・ヘンリー賞受賞作家はやはりこう書いていた。 「何ものかを探しもとめる心で犬の目を覗くなら、人はそこに神の顔を見る」
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