浄土の帝 の商品レビュー
後白河法王。即位してから、保元平治の乱を経て、実権を握るとこれまでを描く。 今様を愛し、庶民と直に接し、入神の技により、国の民を極楽浄土に導こうとした。 後白河の初期の、理想に燃えている時代である。摂関家など実質的に権力を掌握していた勢力に対抗し、朝廷として、古代王権の存続を図ろ...
後白河法王。即位してから、保元平治の乱を経て、実権を握るとこれまでを描く。 今様を愛し、庶民と直に接し、入神の技により、国の民を極楽浄土に導こうとした。 後白河の初期の、理想に燃えている時代である。摂関家など実質的に権力を掌握していた勢力に対抗し、朝廷として、古代王権の存続を図ろうとした。 魅力的な人が多く、非常に読み応えある。
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この本の中で、院も帝もこの世の人ならぬお力を持っている。 簡単に言えばテレパシー。 遠く讃岐の兄院のお声も聞こえる 『無念じゃ・・罪無き身で・・』 遊びをせんとや過ごしてきた皇子が玉座に。 後白河法皇がせつなく寂しい人に見えた小説。
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源氏や平家側から語られると評判がすこぶる悪い後白川上皇であるが、朝廷側から見れば、当時の歴史はどう見えていたのか、アングルを変えると新しい世界が見えてくる。
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