スーパーコン甲子園 の商品レビュー
高校生を対象としたスーパーコンピュータでのプログラミングコンテストを振り返った本。収録対象は、第1回(1994年)から第10回(2004年)まで。コンテストでの課題は、スパコンを使うだけあって、N体問題やタンパク質の構造予測といったサイエンスを絡めたものが多いです。 各回の出題...
高校生を対象としたスーパーコンピュータでのプログラミングコンテストを振り返った本。収録対象は、第1回(1994年)から第10回(2004年)まで。コンテストでの課題は、スパコンを使うだけあって、N体問題やタンパク質の構造予測といったサイエンスを絡めたものが多いです。 各回の出題内容や結果、場合によってはいくつかのチームのアプローチが載せられています。なかには出題者の予想を超えた回答を出すチームもいるようで、出場している高校生たちのレベルの高さを感じます。 アルゴリズムの知識を学ぶ本というよりは、その課題の背景や、回答者の問題解決までの試行錯誤、アプローチ、またコラムで参加した優秀な高校生たちの人柄を垣間見ることが出来る本という点でユニークかと思います。 なお、この本の対象は2004年までということで、ベクトル型のスパコン上での計算が主となっています。最近のスーパーコンでは、東工大が会場のときは、GPU の搭載されたスパコンで課題を解くようになっているようですね。
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一種の文系青春物語として読むと面白い。通常コン上でのプログラミングと違い、スパコンには並列化という問題があるというか、それで効率が全く変わる。そっちの方から、各年の問題を詳しく解説してくれたら面白いと思ったのだが。残念ながら、技術書としては読めない。
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