あの詩の子、この子の詩 の商品レビュー
「子どもが教えてくれる子育てのヒント」と副題にあるように、子どもの鋭い、ユニークな感性に満ちた詩集です。 私は決して子どもを侮ったりしていないつもりです。 何故なら私自身が子どもの頃から冷静に大人を見詰めていた記憶が今も残っているから。 それを思うと周囲の大人たちは扱いにくくて大...
「子どもが教えてくれる子育てのヒント」と副題にあるように、子どもの鋭い、ユニークな感性に満ちた詩集です。 私は決して子どもを侮ったりしていないつもりです。 何故なら私自身が子どもの頃から冷静に大人を見詰めていた記憶が今も残っているから。 それを思うと周囲の大人たちは扱いにくくて大変だったろうな、と思ったりする。 そんなだから、子どもの気持とか考えとか、軽んじてはいけないと思っているのです。 もちろん子どもも大人を軽んじてはいけないのですが。 最近、大人と子どもの境目が乱れて、大人のような子ども、子どものような大人が増えている気がします。 子どもが安心して、子どもでいられるためには、大人がしっかりしていないといけないといつも思っています。 子どもがゆっくり、でもしっかり大人になれるための大人って、今は本当に減っている気がします。 この詩集に登場する子どもさんたちの周囲にはきちんとした大人がいてくれるんだろうな〜と思いました。 どれもこれも楽しくて、暖かくて、懐かしい、心が穏やかになれる詩ばかりです。 この世界なら子育ても楽しいのではないかと思わせてくれます。 高知県こども詩集「やまもも」が元になったということで、方言のままの子どもたちの詩が生き生きと 、子どもをとりまく環境のひどさで暗くなりがちな気持を明るくしてくれます。
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