スラムオンライン の商品レビュー

桜坂洋(著者)

2011/11/10

　MMO格闘ゲームで最強を目指す主人公と、謎の辻斬りプレイヤのはなし。なんとなく、いとうせいこうさんの「ノーライフキング」を思い出した。あの世界にネットを持ち込んで、それが当たり前になっている世界って感じ。でもゲーム自体の規模はそんなに大きくないみたい。サーバも一個しかないようだし。

　All you need is killでも思ったけど、この人の文章はカラッとしててクールでいいね。他の人が書いたらもっと感動的に盛っちゃうシーンでも、あえて抑えてるのがクール。

2010/12/13

ネトゲとはバーチャルか
本作で印象的だと思ったのは
ネトゲを一つの世界として捕えている事だ
これは経験者にしかわからない感覚なのかもしれないが、自分の意志のままにキャラクターを動かす事ができ、ゲーム中ではチャットを用いて無限の人とコミュニケーションを取ることができる
それは、今現在わたしたちが置かれている状況にとても近い
つまり限りなく「リアル」なのだ
ただ、一つ大きく異なる点は
自分で抜け出す事が可能な世界、ということ
ネトゲとはバーチャルか
リアルとはバーチャルか

2010/07/10

オンライン格闘ゲームを舞台とした物語。
オンラインゲームというが対象のゲームが入力の早さと反射神経を競う格ゲーなために、雰囲気としてはゲームセンターに近い。

最後は尻つぼみな感じではあるが、オンライン側リアル側も含めた一人の人間としての主人公が描かれている様子はおもしろい。

2010/06/10

　題材は格闘ゲーム。なかなか珍しい。
　作者の格闘ゲームへの熱い思いは、読んでいるこちらに嫌というほど伝わってきた。しかし、文章に熱が入りすぎていて、かえって読みづらい印象も受ける。
　個人的には、「ゼロ年代SF傑作選」に載っている「エキストラ・ラウンド」の方が、うまくまとまっていて、文章も抑えて書かれているため、こちらをおすすめしたい。

2010/04/11

ｔｏｉ8の名前を知るきっかけとなった作品。つまり表紙買いである。ＭＭＯという言葉をこの作品で知ったように思う。オンラインゲーム自体は友人がやっていたりしたので知っていたのでこの作品を読んだ時、リアルとバーチャルの混ざり具合が絶妙だなぁと思った気がする。ゲーム内の環境(状況？)や顔は知らないけれど知り合いみたいな感覚がリアルに表現されている(｢リアル｣を副詞で使うとややこしいなぁ)。主人公の悦郎にとってはゲーム内の世界も現実に近いものだったんだと思う。勿論彼は大学にも通い多少寝不足気味でも普通に生活しているのだが・・・。ただ、ふたつの現実の中で彼は確実に変わっていく。成長していった。少しスポーツ小説の感じにも似ている。戦うことの意味がそこにある。

2009/10/22

バーチャルな世界がその人にとって普通になれば、それこそがリアルになりうるというテーマは良かった。描写がうまくないと思う。

2009/10/04

立ち寄った書店でハヤカワ文庫エリアが広いと、
嬉しくなってつい買ってしまいます。

表紙がtoi8さんだったのと、あらすじ読んで購入。
感想は読後に。

2009/10/04

リアルとヴァーチャルを書きたかったんだろうが
予備知識がないと少しつらい気が
後戦闘シーンに終始したので
読めてしまう感はありました。

2009/10/04

格闘ネトゲの世界で漂う大学生の物語。微妙に恋愛要素もあるが、物語が進む前にあっさりと終わった感あり。妙な倦怠による停滞がどんよりと全編に漂う。格闘ゲームの描写がえんえん続くが、もっとさらりと書いて欲しかった。

2009/10/04

2007.7.?
登場人物みんなステキ。
内容は結構面白かったけど、精密な格闘シーンは読みづらかったかな。
漫画になると面白いかも。