折れた魔剣 の商品レビュー
創作とは思えないぐらい自然な北欧神話をベースにしたハイファンタジー。 世界観としては、北欧神話ベースにキリスト教の影響を盛り込んでいる(神様間での対立がある)のが特徴ですね。 最近のファンタジーから見れば、すこしまったりしている印象を受けるかもしれませんが、神話が好きな人はこ...
創作とは思えないぐらい自然な北欧神話をベースにしたハイファンタジー。 世界観としては、北欧神話ベースにキリスト教の影響を盛り込んでいる(神様間での対立がある)のが特徴ですね。 最近のファンタジーから見れば、すこしまったりしている印象を受けるかもしれませんが、神話が好きな人はこれも好きになるんじゃないかな。 作者の印象から、もう少し SF 的な話になるかとも思っていましたが、これはこれでとても楽しめました。
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あの指輪物語と同じ年に発表されたという古典とも言える 作品だ。指輪物語が北欧神話やケルト神話などの要素を 再構築して新たな世界と新たな神話を作りだしたものだと すれば、この本は様々な神話のキャラクターと自前の俳優達 によって北欧神話を再演してみせたものだと言えるだろう。 通底音と...
あの指輪物語と同じ年に発表されたという古典とも言える 作品だ。指輪物語が北欧神話やケルト神話などの要素を 再構築して新たな世界と新たな神話を作りだしたものだと すれば、この本は様々な神話のキャラクターと自前の俳優達 によって北欧神話を再演してみせたものだと言えるだろう。 通底音として悲劇性が常に静かに流れ、すべてが崩れるよう に滅びに向かっていく。まさしく北欧神話だと私は思う。 古い著作であるし、悲劇的で暗いお話だし、なかなか手を つけづらい作品なのだが、読み進めていくと止まらなくなる 本でもある。ムアコックのエルリックサーガに影響を与えて いるだろうことからも必読か。 死後、スカフロクとヴァルガルドはヴァルハラに迎えられた のだろうか…。
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指輪物語と同じ年に上梓されたというのは驚き。 その世界観は、異なるものの、エルフやトロールが織りなす壮大な物語が、同じ年に世に出るとは。 こちらは北欧神話やをベースに様々な神話世界を舞台に繰り広げられる取り替え子の物語。 この年になって、久しぶりにファンタジーにわくわくしました。
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ずっと小さな子供のころに読んだ北欧神話。その内容はもうほとんど頭にないが、興奮のなかで読んでいたのは覚えている。こういったファンタジーな世界観は、子供心にとって強烈な興奮剤なのだ。 本書は、そんな北欧神話の世界観をベースに紡がれる大英雄叙事詩。エルフやトロール、ゴブリンなどなど...
ずっと小さな子供のころに読んだ北欧神話。その内容はもうほとんど頭にないが、興奮のなかで読んでいたのは覚えている。こういったファンタジーな世界観は、子供心にとって強烈な興奮剤なのだ。 本書は、そんな北欧神話の世界観をベースに紡がれる大英雄叙事詩。エルフやトロール、ゴブリンなどなど、幻想の世界観に隔たりて、血と肉が争う残虐な展開の数々は、かつて子供の頃に抱いた興奮を呼び戻してくれました。
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20年ぶりくらいに再読した。こういう神話に材をとったファンタジーは歳とって読む方がいろいろ考えされられてしんみりするね。
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<エルリック・サーガ>に影響を与えた本格ファンタジー戦記。「あっ、こーゆーのが英雄叙事詩なんだな。」と分かりやすく、隙が無い展開。少し読み物として硬い印象がありますが、エルフ、トロール、ドワーフなどの種族の戦いに引き込まれると気にならなくなります。
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