小さな小さな海 の商品レビュー
岩瀬成子は子どもの心を鮮やかに描き出す作家で、これも水にはいるのがどうしても好きになれない少年と、運動が苦手な少年の心の交流が描かれている。 ただ、この長さだとちょっと物足りないかな。 もっと長くして、前後や背景が書きこまれているといいな、と思ったし、文字の量や大きさとしては幼年...
岩瀬成子は子どもの心を鮮やかに描き出す作家で、これも水にはいるのがどうしても好きになれない少年と、運動が苦手な少年の心の交流が描かれている。 ただ、この長さだとちょっと物足りないかな。 もっと長くして、前後や背景が書きこまれているといいな、と思ったし、文字の量や大きさとしては幼年童話だけど、小さい子の心に響くかは疑問だなとも思った。 もちろん幼くても繊細な心と読解力がある子はOKだけど、ごく普通の子にはもっとストレートに悩みを描き、それを解決するストーリーの方がいいような気がする。
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よしろう(小2)はプールが苦手。学校でプールがある日は、どうしてもお腹が痛くなってしまう。だからプールの時には保健室で寝ている。 ある日、保健室で3ねんせいのこうじくんと会った。こうじくんは走るの苦手で、体育の時には保健室に来ている。 放課後、よしろうは、こうじくんに走るのを教えてあげる。一緒に遊んで、走るのが楽しいと思ってもらえた。 そして、こうじくんは、水泳が苦手なよしろうを家にまねくと、タンスの中の小さな海を見せてくれたのだ。 小さな海にはよしろうそっくりな子が浜辺にいて・・・。 水泳が苦手で、悲しい気持ちと、こうじくんとの別れ。 長谷川集平のイラストとあっている。
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不思議な話です。 水泳が苦手なよしろう。プールがある日はお腹が痛くなります。 保健室にいると、こうじくんが入ってきて…。 箱庭ならぬ箱海=たんすの中の海は、潮の香りというより、塩素の匂いが漂っています。 「プール」だからでしょうか。 不思議な出来事だけれど、現実に繋がっていて、夏...
不思議な話です。 水泳が苦手なよしろう。プールがある日はお腹が痛くなります。 保健室にいると、こうじくんが入ってきて…。 箱庭ならぬ箱海=たんすの中の海は、潮の香りというより、塩素の匂いが漂っています。 「プール」だからでしょうか。 不思議な出来事だけれど、現実に繋がっていて、夏が待ち遠しくなります。
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