わがフリーター人生、セキララ赤面日記 の商品レビュー
2005年当時、38歳・独身・フリーターだった筆者が、そのギリギリの生活の有様や、仕事上のエピソードなどについて語った本。 前半は、貧乏生活の話が主で、そんなに目を見張る工夫なども見受けられず、個人的には特に笑えもせず、眠かった。 ただ、変なところに関心するようだが、電気が止め...
2005年当時、38歳・独身・フリーターだった筆者が、そのギリギリの生活の有様や、仕事上のエピソードなどについて語った本。 前半は、貧乏生活の話が主で、そんなに目を見張る工夫なども見受けられず、個人的には特に笑えもせず、眠かった。 ただ、変なところに関心するようだが、電気が止められてロウソク一本で過ごしたときに、普段考えないようなことを考え、他の求職者との差別化の方法など、色々な示唆を得たというところは、印象に残った。 それが功奏したかはともかくとして、情報を意識的にシャットアウトすることも、ときには重要だと感じた。 後半で語られる、様々なフリーター仲間のエピソードや、筆者自身が体験したありえない現場の話などは、なかなかに生々しく、面白かった。 (結構悲惨な話も多いので、面白いというと失礼だろうか。) ギリギリの生活をしているような人々と、自分との違いを考えると、本質的な違いなど何もなく、今のところただ運が良いのだな、と再認識するばかりだった。
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