牛乳の作法 の商品レビュー
本書は、著者の他のエ…
本書は、著者の他のエッセイに比べるとシリアスな内容のものが多いです。やはり、本職の演劇についての文章が中心だからでしょうか。
文庫OFF
ラジカル・ガジベリビンバ・システムの人。 劇作家・演出家・作家 宮沢章夫の演劇論やエッセイ集。 牛乳を振って飲むと美味しいと勧められたら、まずは振ってみるのが作法という。 つまり好奇心のアンテナに引っ掛かったら、まずはやってみるべしの進め。 情念がほとばしるスタイルをあっさり捨て...
ラジカル・ガジベリビンバ・システムの人。 劇作家・演出家・作家 宮沢章夫の演劇論やエッセイ集。 牛乳を振って飲むと美味しいと勧められたら、まずは振ってみるのが作法という。 つまり好奇心のアンテナに引っ掛かったら、まずはやってみるべしの進め。 情念がほとばしるスタイルをあっさり捨てて、軽妙に駆け抜けた80年代。 破壊された残骸整理に追われた90年代。 何がどうして、どう思われようが気にしないと心に決めたハナから“時代”が気になる回転木馬。 ただ云える事は、面白そうだからやってみる。ということ。 その足跡が生き様なのだ。道。 ラジカル・ガジベリビンバ・システムて凄い! 竹中 直人、いとうせいこう、シティボーイズ、中村有志、後のビシバシステム、ふせえり等が参加したギャグユニット。スチャダラパーは舞台“スチャダラ”に影響を受けた名前。
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前半はいつも通りのライトエッセイだが、いつもより怒っていなくて面白い。後半は結構真面目に演劇・戯曲論と思いきや、途中でひっくり返される宮沢節炸裂。半分以上は真面目な坪内逍遥論が傑作。
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いやぁ。 別に何が・・・というわけではないのだけれど、なるほどねぇ。そうなのねぇ。と思いながらいつの間にか最後まで行ってしまいました。 こういう方の文章による発言を追っていくと、私ももっと大胆に、辛らつに発言しても良いのかななんて思ってしまいます。 周りのことなんて気にしてちゃだ...
いやぁ。 別に何が・・・というわけではないのだけれど、なるほどねぇ。そうなのねぇ。と思いながらいつの間にか最後まで行ってしまいました。 こういう方の文章による発言を追っていくと、私ももっと大胆に、辛らつに発言しても良いのかななんて思ってしまいます。 周りのことなんて気にしてちゃだめだよ。
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エッセイと評論。肩に力が入っていないようで、しっかりと観察して考察された上で連ねられる言葉。対象を定めて不思議なのに自然な角度からアプローチを行い、その対象についてお話してくる感じでした。後半に連なる演劇についての文章は、読んでいてなるほどとうなづくことしきり。
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宮沢氏の感性はとても興味深く、さらっと通り過ぎるようであれ?と立ち止まって何歩か戻らされるようなところがありました。 その辺りがまさしく「牛乳の作法」かしら?? 終盤は本業である演劇についてスペースを取っています。 興味のある方には面白い内容だと思います。
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