ある漂流者のはなし の商品レビュー
今から14年前、たったひとりで37日間海で漂流した武智三繁さんを著者がインタビューした。武智さんが漂流中にどのように生活して何を思っていたのかを知ることができ、救出されたあとの事も語っています。死と隣り合わせになった武智さんが語ってくれた内容は今を生きる人たちに勇気を与えてくれま...
今から14年前、たったひとりで37日間海で漂流した武智三繁さんを著者がインタビューした。武智さんが漂流中にどのように生活して何を思っていたのかを知ることができ、救出されたあとの事も語っています。死と隣り合わせになった武智さんが語ってくれた内容は今を生きる人たちに勇気を与えてくれます。
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軽く読める新書だが、強い印象を受けた。一人っきりの漂流。だからこそなのか時間の流れは曖昧になり、生と死さえも曖昧に…。迷いに囚われたくなくてその元となる水なり食料なりを処分してしまう。極限状況に置かれながらも、驚くのはその執着心の希薄さ。それは武智さんならではの感性なのだろうか。...
軽く読める新書だが、強い印象を受けた。一人っきりの漂流。だからこそなのか時間の流れは曖昧になり、生と死さえも曖昧に…。迷いに囚われたくなくてその元となる水なり食料なりを処分してしまう。極限状況に置かれながらも、驚くのはその執着心の希薄さ。それは武智さんならではの感性なのだろうか。あまりにも自然すぎて不思議。まるで悟りきった僧侶のよう…補陀落渡海を想起する。 稀有な人柄に興味が尽きない。漂流していた時に聴いていた山川豊の歌を、陸ではどんな気持ちで聴くのだろうか。
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37日間太平洋上を漂流し、2001年8月26日に奇跡的に生きたまま救助された男性の話。劇的な物語を期待して読むと肩透かしを喰らうかもしれないくらい、静かな(ある意味、普通っぽい)話。でも、9.11とか小泉政権誕生といった激動の時代の話であることを考えると、なかなか趣深いとも思えて...
37日間太平洋上を漂流し、2001年8月26日に奇跡的に生きたまま救助された男性の話。劇的な物語を期待して読むと肩透かしを喰らうかもしれないくらい、静かな(ある意味、普通っぽい)話。でも、9.11とか小泉政権誕生といった激動の時代の話であることを考えると、なかなか趣深いとも思えてくる。
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