対馬丸 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
対馬丸という船が民間人をのせていたにもかかわらず、迎撃されて沈没したとの認識しかなかったが、この本を読んで学童疎開のための船であったこと、沖縄戦に備えての軍部の作戦であったことを知った。 沖縄の住民の気持ち、軍の意向、そして間にはさまれた校長など、それぞれの立場を丁寧に取材して記録しているので、とてもわかりやすかった。 知識がなさすぎて、地名だけではどこだか見当もつかずに読んでいたら、巻末に地図があった。巻頭にのせていただいたら、より理解しやすかったと思う。また登場人物が多いので、それも巻頭にざっと説明があるとわかりやすいと思った。 昭和前期の男性らしい文体だったので、よりリアリティを感じた。
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