孤宿の人(上) の商品レビュー
初めての宮部さんの時代小説。ほうの処世術を知らない純粋な生き様、泣けるしつい加勢したくなる。涙で字が何度も見えなくなりました。
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久しぶりの宮部さん。 宮部さんの本を読むときは毎回何故かあらすじを一切目にしないようにして読むことが多いです。今回も一体どんな話なんだ、どうなるんだ?とじわじわとのめりこんでしまいました。 とりあえず、下巻を読みます。
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知恵遅れのほうという女の子が主人公。優しい人に囲まれながら、阿呆のほう、方向のほう、宝のほうと当てる字を変えて行く。雑念を持たない純粋な心が宝に思えてくる。
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将軍家斉の時代の瀬戸内・丸海藩(本当は丸亀)を舞台にした無垢で不幸な生い立ちの少女・ほうと17歳の宇佐の二人の出会いが美しいです。藩の7匙家(医師)の井上舷洲と啓一郎、琴江の家族がほうを下女として可愛がるところでやっとホッとするのですが、ほうの前に立ちはだかる苦難の数々。いよいよ殺人鬼として江戸から流されてくる高貴な加賀さまを幽閉する屋敷で一人働くことになります。著者の江戸ものの例にもれず、今回も鬼としての加賀さまが登場し、不思議なことが続くという怪異小説ですが、もっと人情劇に徹して欲しいと、正直なところ思います。
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図書館で借りて読み始めてみたら、読んだことがあった。でも大変楽しめました。登場人物それぞれがいろんな面を持っていて、完全な悪人がいないのが良かった。
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江戸から金毘羅様参りに来て付き添えの女中に逃げられて丸海で孤児となった少女ほうを中心に、四国讃岐国の小藩丸海藩が預かることになって 送られてきた幕府の重罪流人 もと勘定奉行加賀様を巡る藩の慌ただしい大騒ぎのお話のようである
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「たとえソレが真実だとしても、言ってはいけない。なぜならソレは、一般的に考えて正しくないから」という言葉を思い出した。 思い出して考えるきっかけになった。 自分にはこの言葉のような考え方は好きじゃないんだなぁ、と改めて思えた。
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宮部みゆきというと推理小説の印象が強いが、私は彼女の時代劇が大好きである。 中でも本書は、宮部みゆきの時代劇代表作と言っても過言ではないだろう。 四国の小藩で薄幸の少女「ほう」と孤独な娘「うさ」が出会い、やがて大きな運命の渦に巻き込まれていく。
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「苦しい時の神頼み」ならぬ「困ったときの宮部みゆき」なのだ。 なにを困るのかというと、さしあたって読みたい本がないとき、図書館の棚をジグザグに2往復ほどしても読みたい本が見つからなかった時など。そんなときは迷わず「み」の棚へ向かい宮部さんに助けていただく。新刊などもちろんあるはず...
「苦しい時の神頼み」ならぬ「困ったときの宮部みゆき」なのだ。 なにを困るのかというと、さしあたって読みたい本がないとき、図書館の棚をジグザグに2往復ほどしても読みたい本が見つからなかった時など。そんなときは迷わず「み」の棚へ向かい宮部さんに助けていただく。新刊などもちろんあるはずはなく、隙間ができて斜めに寄りかかっている、発行されてしばらくたってちょっと一息ついている本達の中から物色させていただく。 まあだいたい時代小説なら外すことはありませぬ。 そういうわけで、宮部さんに限って新刊が出たといってとびつくということはしない、ということになっている。
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宮部みゆきの時代もの小説。 匙の家の娘、琴江が何者かに毒殺された。 犯人は分かっているが、家族も藩士たちも毒殺だとは認めようとしない。 それには、丸海藩取り潰しを防ぐための策がなされていたからだ。 主人公ほうは、その犯人を知ってしまい、匙家を追い出されてしまう。 次の奉公先として連れて行かれたのが、加賀様のお屋敷だった・・・。 下巻に続きます。
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