小さな小さなおとうとだったけど。 の商品レビュー
ぼく、おにいちゃんに なれるんだ。たのしいなあ・・・。 でも、パパが つれてきた あかちゃんは つめたかった。 けど、小さな 小さな あかちゃんを 愛しく 想う 気持ちが 家族の中にめばえ、そだつにつれて、ユーモラスな 明るさが よみがえってくる・・・。 楽しみにしてい...
ぼく、おにいちゃんに なれるんだ。たのしいなあ・・・。 でも、パパが つれてきた あかちゃんは つめたかった。 けど、小さな 小さな あかちゃんを 愛しく 想う 気持ちが 家族の中にめばえ、そだつにつれて、ユーモラスな 明るさが よみがえってくる・・・。 楽しみにしていた赤ちゃんが天国へ召されてしまい、悲しみにくれる家族が再び元気を取り戻していくお話です。作者の高橋妙子さん自身が3人の子どものうち2人を亡くすという悲しい体験をしました。突然の赤ちゃんの死に泣き暮れる日々。「早く元気になって」と励まされても、悲しみや辛さをどう乗り越えたらいいのか分からなかった頃、「SIDS家族の会」と出会い、少しずつ心の整理がつき、なんとか前を向いて暮らし始めました。高橋さんは、大学で英語を教えているので、死生観が日本人と違う欧米の方たちと接する機会が多くありました。そこから、亡くなった人のことを自然に話したり、たくさん泣いたりすることで心の歩みを重ね、悲しみと共存できるようになれることを学んだそうです。そばに寄り添っていてくれたり、共に泣いてくれたりなど、周りの人のささやかな心遣いで、随分と気持ちが癒されるのです。この本が、子供を亡くして悲しみにくれる人の役に立つといいですね。周りにそんな方がいたらこの本を教えてあげてくださいね。
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