しかたのない水 の商品レビュー
フィットネスクラブに通う人々にまつわる連作短編。 誰の日常にも隠れてるねっとりとした狂気。 なんだか、フィットネスクラブっていう舞台が、 描かれてるテーマとすごくあってた。 肉体と、精神。表面と、内面。 ・・・しかし、登場人物覚えきれず。笑
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面白いと思って読み終えたんだけど、気づくと結構消耗してた。 なんかねっとりときもちわるい本でした。まさにそれが魅力なのかなぁ。
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ジムの人間関係を題材に書かれた連作。 日常の中で誰もが主人公で、誰もが脇役だということを上手に気付かせてくれる作品。 誰の中にも潜む狂気を、描く様はさすが井上作品という感じ。 自分がジムに通い始めたばかりなのも手伝って、興味深い気持ちで読みました。
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東京近郊のフィットネスクラブに集まる、一癖も二癖もある男と女…。 平気で女を乗りかえる若い男。その男の美しい肉体を思い浮かべ自慰に耽る女。 水泳コーチの妻は失踪し、団地の主婦は、昔の恋人の名前をつい呟いてしまう。脱 サラした古本屋は、妄想癖のある受付嬢の虜となる―。 など、すべて...
東京近郊のフィットネスクラブに集まる、一癖も二癖もある男と女…。 平気で女を乗りかえる若い男。その男の美しい肉体を思い浮かべ自慰に耽る女。 水泳コーチの妻は失踪し、団地の主婦は、昔の恋人の名前をつい呟いてしまう。脱 サラした古本屋は、妄想癖のある受付嬢の虜となる―。 など、すべての話がリンクしていく短編集。 よくあるパターンの話だったけれど、読みやすかったので、ちょっとした読書に最適。
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あるフィットネスクラブに通う6人の物語。6人それぞれ普通でない感じで、人間臭い内面が描かれていて面白かった。
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「潤一」以来注目の(勝手に)井上荒野(あれの) です。図書館に行くたび一冊は借りてきて読むよう にしております。 あんまり明るい話はないのだけれど。日常の些細な 出来事、誰の身にもふりかかりそうな出来事を描く と一番、と私は思う。角田光代も川上弘美も捨て難 いか。悩ま...
「潤一」以来注目の(勝手に)井上荒野(あれの) です。図書館に行くたび一冊は借りてきて読むよう にしております。 あんまり明るい話はないのだけれど。日常の些細な 出来事、誰の身にもふりかかりそうな出来事を描く と一番、と私は思う。角田光代も川上弘美も捨て難 いか。悩ましい。いずれにせよよい書き手なのは間 違いありません(偉そう)。 これは短編集ながら全て同じフィットネスクラブに 関係する人々が主人公でつながっている本。 やりきれない倦怠感?が漂っていて、すっきりしな い感じがよい。
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フィットネスクラブに通う人物を性を通して描かれている。全六編からなりたっているが、その五編目の『クラプトンと骨壷』が面白かった。子供も夫も亡くしているが、子供のレイラが幽霊となって、母親の千磨子の前に現れる。千磨子はといえば、毎晩夜になるとバーみたいなところに出かけて行き男を漁る...
フィットネスクラブに通う人物を性を通して描かれている。全六編からなりたっているが、その五編目の『クラプトンと骨壷』が面白かった。子供も夫も亡くしているが、子供のレイラが幽霊となって、母親の千磨子の前に現れる。千磨子はといえば、毎晩夜になるとバーみたいなところに出かけて行き男を漁る。そうしてたぶん子供が出来たといって、お金を奪い取っているんだろう。レイラの骨をいれたクッキーの缶に男たちから受け取ったお金がばらまかれる最後に狂気を感じる。後のお話もどこかがずれている。パーフェクトに、ずれている。
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結構面白かった。スイミングクラブに通う方々の連作。奥様方のやり取りや夫婦の問題など、ワイドショー的素材が受けるのか?
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話のテンポや流れが意外におもしろかった。内容は人によっては重く感じるかもしれなけど、最後の話はハッピーエンド。
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