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ぼくの東京案内 の商品レビュー

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2018/01/28

筆者は、東京日本橋で明治41年に生まれ、50歳を過ぎるくらいまで東京を出たことがなかったらしい。 植草さんといえば、なんといっても古書(古本といったほうがいいのかな)の収集家として有名で、印象に残るのは、うずたかく積まれた本の山の中でタバコを吸いながら雑誌を読んでいる一枚の写真...

筆者は、東京日本橋で明治41年に生まれ、50歳を過ぎるくらいまで東京を出たことがなかったらしい。 植草さんといえば、なんといっても古書(古本といったほうがいいのかな)の収集家として有名で、印象に残るのは、うずたかく積まれた本の山の中でタバコを吸いながら雑誌を読んでいる一枚の写真です。この本でも、古書や古雑誌を買いあさっている自らの姿が随所に出てきますが、そうした収集家に独特のいわゆる該博な知識の披瀝のようなものは不思議に感じられなくて、新宿や渋谷などの街歩き、買い物、観察と人との交流が中心にたんたんとつづられています。あれだけの本を収集した人ですから、まあ変わり者、といってしまえばそれまでなのですが、そんな背景を感じさせないところが特徴的でした。 植草さんのこの本での叙述ははっきりいってとりとめがなく、生活のために、無理やり書いているところも多くみられるのですが、大正から昭和に至る時代をどう生きてきたかということが叙述の窓を通して伝わってきます。また、文体にも全く重々しさのようなものがなく、明治生まれの人が書いたとは思われないところがまた不思議なところでした。

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2010/06/13

[ 内容 ] [ 目次 ] 1 いまの東京(経堂から新宿への繁華街を歩くとき;あるショッピング・センターで;新宿・ジャズ・若者 ほか) 2 むかしの東京(ぼくはもう昔の東京を思い出すことはやめる;まず簡単に自己紹介をしておきますと…;思い出す新しがり屋のぜいたく ほか) 3 ...

[ 内容 ] [ 目次 ] 1 いまの東京(経堂から新宿への繁華街を歩くとき;あるショッピング・センターで;新宿・ジャズ・若者 ほか) 2 むかしの東京(ぼくはもう昔の東京を思い出すことはやめる;まず簡単に自己紹介をしておきますと…;思い出す新しがり屋のぜいたく ほか) 3 ぼくの親しい友人たち(ぼくの交遊録;池波正太郎の二冊の本;池田満寿夫とぼく;五木寛之のよくスイングする文章) [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

Posted byブクログ

2009/10/04

生まれ育った下町の思い出をはじめ、東京との長いつきあいを散歩術を駆使し、いまの東京、むかしの東京、交遊録を語る。77年刊の新装版。 (「MARC」データベースより) 資料番号:010819993 請求記号:915.6/ウ 形態:図書

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