1,800円以上の注文で送料無料

シャガールと木の葉 の商品レビュー

4.2

21件のお客様レビュー

  1. 5つ

    6

  2. 4つ

    10

  3. 3つ

    0

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2021/11/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

・シャガールと木の葉 「シャガールは美しい、クヌギの葉も美しい」 ・飛ぶ 「はだしの足をやさしい春の大地に埋めて」 ・新しいここ 「並木道を歩いて行けば 図書館はすぐですよと教えてもらった」 ・恋する男 「だが、言葉ではないものを読むためにこそ 人は言葉を読むのではなかったか」

Posted byブクログ

2019/01/17

シャガールと木の葉って、タイトルが素敵で、思わず読んで見たくなりませんか?私達の日頃感じる様々な気持ちって、言葉で表現するのが難しいですが、この本に出てくる沢山の詩の中で、私達の繊細な感情やアイデアが、木の葉や、星座、うみの青etc. 自然の美しさに例えられ、優しく表現されていま...

シャガールと木の葉って、タイトルが素敵で、思わず読んで見たくなりませんか?私達の日頃感じる様々な気持ちって、言葉で表現するのが難しいですが、この本に出てくる沢山の詩の中で、私達の繊細な感情やアイデアが、木の葉や、星座、うみの青etc. 自然の美しさに例えられ、優しく表現されています。今の貴方の気持ちにぴったりな詩にきっと出会える一冊です。Mika-san)

Posted byブクログ

2018/07/21

どうしても 忘れられないもの というものがある シャガールと木の葉はどうしてかずっと残っていた作品で どうして忘れられなかったのかを紐解こうと思って 読んでみたけれど 結局 分かったような 分からなかった 忘れられないからといって その作品がいいとは 限らなくて 何かが き...

どうしても 忘れられないもの というものがある シャガールと木の葉はどうしてかずっと残っていた作品で どうして忘れられなかったのかを紐解こうと思って 読んでみたけれど 結局 分かったような 分からなかった 忘れられないからといって その作品がいいとは 限らなくて 何かが きっと 引っかかったのだろうと 思う それが 作品との出会いの 面白さでも あって ナインインチネイルズとか マリリンマンソンとか 忘れられない 心の何かを射抜いた 人たちがいる これは もしかしたら買おうかな と 思って でも 結局 買わなかった 色んな 物との 距離感が ある 近づけばいいというものではなくて 自分のものにするだけが 距離の取り方ではなくて ずっと 遠い場所にあっても なんだか忘れられない それがなんて名前なのか分からないけれど とても大切なものなんだって 分かっている どれだけ好きか、出会いの形をありありと語れるのも 好きだけれど なんて言っていいのか分からない、名付けようのない そんな 関わり方も 好き

Posted byブクログ

2016/08/03

≪県立図書館≫ 「飛ぶ」が衝撃的だった。 飛んでしまった人のことを想っているのだけれど 飛んだ人と、この詩を詠う人との間には、やはり距離を感じる。 その、理解しあえていない微妙な気持ち悪さが、読み返すたびに広がる。 きっと、だから飛んだのだろう、と感じた。 「願い」も好きだ。...

≪県立図書館≫ 「飛ぶ」が衝撃的だった。 飛んでしまった人のことを想っているのだけれど 飛んだ人と、この詩を詠う人との間には、やはり距離を感じる。 その、理解しあえていない微妙な気持ち悪さが、読み返すたびに広がる。 きっと、だから飛んだのだろう、と感じた。 「願い」も好きだ。 情景が美しく目の前に広がる。 やわらかく、鮮やかなのにどこかぼやけた印象が残り、胸の奥がうずく。 とても好きな詩だ。 「子どもは笑う」「祖母」「その日」「願い」も印象的だった。 故人にささげたものは、いまいちよくわからなかった。 だって、私はその人となりを知らないもの。

Posted byブクログ

2015/05/28

シャガールの絵は色づかいがなんとも言えず好きです。その横に道で拾ったクヌギの葉を置いてみる。ものすごく高価なものとそうでないもの。どんな感じがするのだろう。谷川さんの最新の詩集です。テレビで「詩のボクシング」なんかを見た人もいるかもしれませんが、ことばというのは使いようによっては...

シャガールの絵は色づかいがなんとも言えず好きです。その横に道で拾ったクヌギの葉を置いてみる。ものすごく高価なものとそうでないもの。どんな感じがするのだろう。谷川さんの最新の詩集です。テレビで「詩のボクシング」なんかを見た人もいるかもしれませんが、ことばというのは使いようによっては本当にふしぎなものです。「おしっこ」大統領も、テロリストも、兵隊さんも、男の子も、武器商人も、野良犬も、みんなおしっこをしてる。だれにでも日常はある。みんなが平和に暮らせる日を強く強く思い続けたい。「敵もいなけりゃ味方もいない ただの命を生きているだけ」「読む」のなかの「恋する男」がお気に入り。でもここには内容は書かない。どこかで探してみてね。

Posted byブクログ

2015/03/16

詩一つ一つに感じるふわっとした中に、 なにか確かな真実があるような気がして言葉をなぞるけど、そこにはふわっとした感触がやっぱり残りました。 世界って、そんな感じなのかもなと思いました。 光、あお、恋する男、私の星座、が特にお気に入り。 〜 こくうをめざせばそらのあおさはきえる ...

詩一つ一つに感じるふわっとした中に、 なにか確かな真実があるような気がして言葉をなぞるけど、そこにはふわっとした感触がやっぱり残りました。 世界って、そんな感じなのかもなと思いました。 光、あお、恋する男、私の星座、が特にお気に入り。 〜 こくうをめざせばそらのあおさはきえる てのひらにすくえばうみのあおはすきとおる あおをもとめるのはめではない 〜

Posted byブクログ

2014/09/04

歴史が決してとらえることの出来ないこの今、誰かがどこかで詩を書いている。「第47回毎日芸術賞受賞作」

Posted byブクログ

2014/03/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

谷川俊太郎74歳の詩集。今回の基軸は2項対立だ。人間の手になるシャガールのリトグラフと、自然の造形たる一枚のクヌギの葉。「カラダ」と「タマシイ」。しかし、それはけっして二元論にはならない。「いのち」と「ひかり」がそれらを統合するからだ。もう一つのテーマが「老い」。「老人たちはもう人生を問わない。―中略―あなたにとって私たちは大切でしょうかと」。痛切な問いかけだ。そして、この詩集には、いくつもの追悼詩が収められている。シュルツ、矢川澄子、石垣りん―谷川の哀惜の歌は、深い生への共感をこめて、哀しくも暖かい。

Posted byブクログ

2013/02/16

谷川俊太郎の詩集の中でも、読んだ時、ひさびさに胸に沁みた詩集。 さらっと持って歩きたいから、今すぐ文庫本サイズで出版してほしいな…

Posted byブクログ

2012/04/26

もっと以前の谷川さんの詩集と肌触りが少し違ったような印象を受けた。さらっとしているのだけど、ぐっと引き寄せられる一行が余韻の波となって身体に響く。最後の数行に重みや深みなど、反芻したい味がじわぁっとでる詩が多い。個人的に読んだタイミングもあり好きな詩集になりそう。

Posted byブクログ