1,800円以上の注文で送料無料

廃墟、その光と影 の商品レビュー

3

1件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    0

  3. 3つ

    1

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2009/10/07

廃墟は何も語りはしない。 ただ在るだけである。 移ろう季節の中に、虚しく、確かに。そして、密やかに。 廃墟は時代の欲望と絶望に翻弄され、消されることなく、置き去りにされた場所である。 ・・・(中略)・・・ この本で取り上げた廃墟のほとんどは、日本が高度成長へと突き進んでいった...

廃墟は何も語りはしない。 ただ在るだけである。 移ろう季節の中に、虚しく、確かに。そして、密やかに。 廃墟は時代の欲望と絶望に翻弄され、消されることなく、置き去りにされた場所である。 ・・・(中略)・・・ この本で取り上げた廃墟のほとんどは、日本が高度成長へと突き進んでいった直中で捨てられた場所だ。 *** この本のまえがきを抜粋したものである。 自分の捉えかたとして、「廃墟=歴史遺産」である。 なので、その場にいることで日本の高度成長時代の熱気と今の冷気がオーバーラップする神聖な場所になる。 なぜできたのか? なぜ棄てられたのか? 廃墟は何も語らない。 けれども、そこにいけば必ず考えさせられる。 だから、時間を作っては廃墟に足を運ぶ。 *** 文体はエッセーで筆者の思うことだけ書かれている。読みやすい。あくまで主観。 そして、写真が綺麗。これだけ見てても楽しい。 廃墟、工場、トンネル・・・萌えるわ(笑)

Posted byブクログ