子どもたちのアフリカ の商品レビュー
FGMの起源については、混沌としている。「古代エジプトで性病が流行したときに、生殖器のけがれから発病したと信じられ、それを取り除く呪術的、治療的な意味があった」とする説もある。ある時代に始まった徐々信仰が、アフリカへのイスラムの浸透とともに広がり、さらに土着の慣習となむて宗教を超...
FGMの起源については、混沌としている。「古代エジプトで性病が流行したときに、生殖器のけがれから発病したと信じられ、それを取り除く呪術的、治療的な意味があった」とする説もある。ある時代に始まった徐々信仰が、アフリカへのイスラムの浸透とともに広がり、さらに土着の慣習となむて宗教を超えて根付いた、という説明が私には妥当に思える。
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アフリカに対してのイメージは大まかなものをもっているだけに過ぎず、どのような事が行われているかも知らなかった。この著書に記述されている文化という言葉では片付けられない慣習と現実。アフリカの子供たちがどのように生活しているか。 今現在アフリカがどのように変わり、将来どのように変化していくかは分からないが、アフリカの片鱗を知る事が出来る。
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読むのに覚悟がいる本。 アフリカの悲惨な現状を受け入れ、理解するのに覚悟がいるのは もちろんのことだが、 それ以上に客観的なデータで説明されるため、感受性がなければ、 「へ〜、大変なんだな。」とどこか遠くの国で行われている自分とは 全く関係ないことだと感じさせてしまう気が...
読むのに覚悟がいる本。 アフリカの悲惨な現状を受け入れ、理解するのに覚悟がいるのは もちろんのことだが、 それ以上に客観的なデータで説明されるため、感受性がなければ、 「へ〜、大変なんだな。」とどこか遠くの国で行われている自分とは 全く関係ないことだと感じさせてしまう気がする。 個人的には、もう少し今後のアフリカの支援のあり方、行政、援助国、民間セクターとの協力の仕方等具体的なアクションに繋がる部分にも言及して欲しかったなと思う。 ただ、客観的にアフリカを知るには、情報量もある程度豊富で、出典もしっかりしているため、良書。 後は、それを自分の関係分野に落とし込むために、実際に現地へ行くだけ。 モチベーションはかなり上がった。
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初めて読んだアフリカに関する本。 詳しく書かれていたので理解するのは簡単だったが、自分の日常からは想像できない事柄ばかりだったので、理解は出来ても感じたりイメージすることが出来ず。 だが、間違いなく私はこの一冊をきっかけに、今まで以上にアフリカに興味を持った。 表紙の少女は10歳くらいに見えるが実際は18歳。 母親と共に売春で生きている。 貧困層はそれしか仕事がなく、辛い状況もあるだろうにいつも笑顔を絶やさないという彼女になんだか切なくなった。 「エイズになっても20年は生きられるけど、売春しなければ今日食べるものがない」発言にショックを受けた。 もっとアフリカを知って、自分に出来ることをやろうと決意させられた一冊でした。
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これは2005年に出版された本である。 今はまた状況が違うのだろうとは思うのだけれど、確実に根本は変わっていないとも思う。 私自身が、日本に置いては、割と底辺で働いている方だと思う。が、アフリカの子供たちが農園で朝の5時から夜の23時まで働いた結果安く仕入れたカカオで出来...
これは2005年に出版された本である。 今はまた状況が違うのだろうとは思うのだけれど、確実に根本は変わっていないとも思う。 私自身が、日本に置いては、割と底辺で働いている方だと思う。が、アフリカの子供たちが農園で朝の5時から夜の23時まで働いた結果安く仕入れたカカオで出来たチョコレートを100円で買える。 搾取している側なんだよなーと思った。ものごとが簡単に安く買えるということは、非合法なレベルで安く仕入れる手段が必要なんだよね。 そういうことを考えさせられました。
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アフリカの現実を性的虐待・エイズ・奴隷・少年兵士などの子供の視点で描いた本 まずはフェアトレード製品を買うことから始めよう!
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石弘之著「子どもたちのアフリカ」岩波新書(2005) * アフリカの子どもたちを取り巻く様々な問題のなかから、「エイズ孤児」「性的虐待」「女性性器切除」「子ども労働」「少年兵」「奴隷制」の6つに焦点があてられています。 * アフリカはひとくくりにするにはあまりに広大で多様性に富ん...
石弘之著「子どもたちのアフリカ」岩波新書(2005) * アフリカの子どもたちを取り巻く様々な問題のなかから、「エイズ孤児」「性的虐待」「女性性器切除」「子ども労働」「少年兵」「奴隷制」の6つに焦点があてられています。 * アフリカはひとくくりにするにはあまりに広大で多様性に富んでいる。面積は日本の約80倍、欧州と米国がすっぽりと入る大きさです。キリマンジャロのように万年雪を頂いた高い峰もあれば、世界の砂漠の3割を占めるサハラ砂漠や、野生動物の群れるサバンナ、熱帯林、大湿原、さんご礁の海もあります。 * アフリカに対しては、「何をすべきか」の前に「何をすべきではないか」をまず考える必要があります。 * アフリカの子どもたちの救済こそ最優先順位のトップにそえるべきだと思っています。次世代のアフリカを背負うべき子供達の救済は、緊急の事態を迎えていることを再度声を大にしていいたい。
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無関心による大量虐殺、とはよく言ったもの。 しかし、南アフリカでのワールドカップ開催が疑問で仕方なくなってくる。
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2007年2月1日の日本アムネスティのMLによると、2000年にEUで「チョコレート」の原料が100%のカカオ豆でなくてもよく95%でよくなったことから、カカオ豆が値崩れし、生産地ではこれまで以上に児童労働が多発しているそうだ。この本にはその状況が描かれ、チョコレートには「こども...
2007年2月1日の日本アムネスティのMLによると、2000年にEUで「チョコレート」の原料が100%のカカオ豆でなくてもよく95%でよくなったことから、カカオ豆が値崩れし、生産地ではこれまで以上に児童労働が多発しているそうだ。この本にはその状況が描かれ、チョコレートには「こどもたちの血と汗と涙」も含まれている、と表現されている。
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エイズ孤児、性的虐待、FGM、子ども労働、少年兵、子ども奴隷・・・ 色々な問題を少しかじって知っていただけの私だけど、それを全部抱えているアフリカについてこの本は本当に詳しく書いてた。行ったことない場所だけど、頭にその光景が浮かんだ。 子ども達と書いてあるけど中でも女の子...
エイズ孤児、性的虐待、FGM、子ども労働、少年兵、子ども奴隷・・・ 色々な問題を少しかじって知っていただけの私だけど、それを全部抱えているアフリカについてこの本は本当に詳しく書いてた。行ったことない場所だけど、頭にその光景が浮かんだ。 子ども達と書いてあるけど中でも女の子はセックスワーカーとして働いたり、レイプされたり、FGMを受けないといけないって強制されたりしてた。 生まれてきた場所が違うだけで、自分には想像も付かないような苦痛を強いられてる人がいる。 最後のあとがきに書いてたアフリカの責任と先進国の責任や救済プログラムの失敗についての言葉がずっしり重かった。なんとか自分にもできることがないかなって思う。
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