国際開発ハンドブック の商品レビュー

友松篤信(著者)

2009/10/04

本書では、宇都宮大学国際学部の専門科目「国際協力論実習」の成果をもとに、NGOによる国際協力活動の方法論が展開されています。このような、学生（46名）の執筆による国際協力関係の本は、他に例を見ません。

取り上げられた分野は?戦後復興、?児童福祉、?農村開発、?保健医療、?所得向上、?教育開発、?環境保全、?自立支援の8分野、対象国は合計47ヵ国、対象団体は合計60団体。

事例研究が大部分を占めるため、「ハンドブック」と言うよりも大学の教科書的役割が強いようにも思うのですが、授業の方法という観点からも面白い本です。資料として「国際協力論実習」のシラバスやテキスト、旅行日程表、旅行同意書なども掲載されています。