続 妖異博物館 の商品レビュー
「妖異博物館」の続編…
「妖異博物館」の続編で、日本だけでなく中国の怪奇譚も収録している。作者も前書きで述べているが、日本と中国の共通点や相違点が感じられる。
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[ 内容 ] <正> 『甲子夜話』『耳嚢』など、江戸時代の随筆から不思議な話を蒐集・分類した怪異大百科。 舟幽霊、轆轤首、人魂、化け猫、河童、怪石など、様々な怪異を取り上げながら、その筆はあくまで軽く、ある時は『今昔物語』の昔へ遡り、あるいは明治へと下って綺堂や八雲、鏡花作品の典拠を指摘する。 簡潔にして含蓄ある語り口が味わい深い、奇譚アンソロジーの決定版。 <続> 空を飛ぶ話、羅生門類話、離魂病、白猿伝、化鳥退治など、奇譚の数々を集めた『妖異博物館』続篇では、日本の古典のみならず中国の志怪にまで範囲を広げ、様々な怪異を取り上げる、動物変身譚や竜宮譚について比較考証を試み、怪異の系譜をたどってシェイクスピアやアポリネエル、『アラビアン・ナイト』にまで話は及ぶ。 まさに融通無碍、博覧強記の不思議物語集。 [ 目次 ] <正> 化物振舞 大入道 一つ目小僧 轆轤首 舟幽霊 人身御供 再度の怪 夢中の遊魂 人魂 異形の顔〔ほか〕 <続> 1(月の話;大なる幻術 ほか) 2(宿命;火災の前兆 ほか) 3(竜宮類話;羅生門類話 ほか) 4(仏と魔;信仰異聞 ほか) 5(竜に乗る;竜の変り種 ほか) [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]
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続篇である本書には中国の話が多く取り上げられている。 中国の奇譚は、星が豚になったり、凶兆として小さな車がやってくるなど、だいぶ日本のものとは毛色が違う。 諸星大二郎の中国物が好きな人なんかにはおすすめ。
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