てんぐのそばや の商品レビュー
いやあ、面白いかったですね。面白ポイント、いろいろあるのですが、そば打ちの上手なてんぐ、ごきげんに、このような歌をうたいます。 わしは天才 そばうちてんぐ わしのうつそば この世いち 山神さまも ほっぺたおとす おちれば たいへん ...
いやあ、面白いかったですね。面白ポイント、いろいろあるのですが、そば打ちの上手なてんぐ、ごきげんに、このような歌をうたいます。 わしは天才 そばうちてんぐ わしのうつそば この世いち 山神さまも ほっぺたおとす おちれば たいへん 山くずれ なにやらぶんぶん音がします。てんぐの鼻が大きくなってきました。 そばうちてんぐは 大工もできる イスにテーブル、看板も あっというまに こしらえる カンペキ 天才 この世いち てんぐの鼻はどんどん大きくなり、つんのめりそうになりました。 てんぐの鼻のなかには、じまんバチがすんでいて、てんぐがじまんをはしめると、じまんバチがぶんぶんさわぎだします。するとてんぐの鼻がどんどん大きくなるのでした。てんぐが歌をやめると、鼻ももとにもどります。 てんぐはたったひと晩のうちに、 緑につつまれたなみ木通りに、そばやをつくります。店の看板には <天狗庵 >と大きくかいてあります。店の右どなりには、クリーニングやのおじさん。左どなりにあるくすりやのおばあさんは、最初、山からきたてんぐを、おそろしいやら、きみがわるいやら……、といって、顔をしかめていましたが…。この、「くすりやのおばば」、や、クリーニングやのおじさん、など、でてくるキャラクター達が、みんないい味だしているのです。 てんぐはとてもおいしいそばを作りますが、 なんのかまえもなく、店を出しても、お客はやってきません。クリーニングやのおじさんのアドバイスで、のれんや、店の宣伝などを頑張っているうちに、しだいにお店ははやってきます。そのうちに、てんぐの子分のコノハが、お店で働くようになり、夢のようにおいしい、そば粉のどらやきも、おやつに出すようになり、お店が忙しく、はやっていくようすが、読んでいて、とっても楽しかったです。 ヤマンバやアズキアライ、大きな赤鬼のおに平、などの山の仲間たちと、一年の終りに、山神さまをかこんで、楽しくすごし、山にもどってきてほしい、と、てんぐはいわれますが、ラスト、 「いやあーあっちでも、わしをまってるものがいるからな。もうしばらくなみ木通りでそばをうってやろうと思うのだ。天才はつらいものだ。わっはっはっは。」 わしは天才 そばうちてんぐ…… じまんバチがぶんぶんさわぎだして、てんぐの鼻は新年の空にむかって、ぐんぐんぐんぐん大きくなっていきました。 ☆ アールグレイさん、とっても面白かったです。 楽しい本のご紹介、ありがとうございます!
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4-03-501070-7 149p 2005.5.? 初版1刷 ◯読み始めはハラハラしますが 読んだ後、ほっこりします
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小学校中学年向け おいしいおそばを打つことのできるてんぐが、山をおりて、商店街でそばやをはじめます。 じまんやのてんぐですが、商店街の人たちに助けられ、そばやは人気店に…。 ほのぼのとした話でいいですね。 夏休みにこどもたちに勧めたいと思います(*゚▽゚)ノ
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なんかいいですね。 おそばも本格的でおいしそう。鼻がテングになるくらい自慢屋の「てんぐ」の人付き合い。微笑ましいというか…笑えます。 商店街シリーズ、いいですね!
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読んだ順番がちがうのでアレだけど。 あのクリーニング屋さんと、あの薬局の間の、しかも天狗さんの蕎麦屋さん。 なーるほど。 どらやき、食べたいですー。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
緑につつまれたなみ木通りに、そばやが出来ました。「天狗庵」と書かれた看板のその店は、なんと天狗がそばをうつ蕎麦屋でした。 山神さまも褒めるほどの蕎麦打ち名人の天狗は、ちょっと自慢がすぎると鼻がむくむく・むずむず大きくなります。鼻の中のじまんバチが鼻を大きくするからです。 はじめは人間の町での生活がよくわからず、お店にも人があまり来ませんが、少しずつ、町の人とも仲良くなっていきます。
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