童話・そよそよ族伝説(1) の商品レビュー
古代日本をモチーフにしたファンタジー物語の第1巻目。 舞台である大沼の水の匂いまでするような出だしには、いつもドキドキさせられます。
Posted by
大氏王朝を滅ぼした三輪の葛城王朝は、さらに天ノ原一族によって追いやられ、葦原の中ッ国はみずがきの都に王朝を開いたミマキイリヒコによって支配されていた。 ある日、いつものように沼に舟を出していたアミは、日が暮れて暗くなった水面に、やわらかな羽毛に包まれた大きな卵のようなもの…「うつ...
大氏王朝を滅ぼした三輪の葛城王朝は、さらに天ノ原一族によって追いやられ、葦原の中ッ国はみずがきの都に王朝を開いたミマキイリヒコによって支配されていた。 ある日、いつものように沼に舟を出していたアミは、日が暮れて暗くなった水面に、やわらかな羽毛に包まれた大きな卵のようなもの…「うつぼ舟」を見つける。それには髪の長い女と、生まれたばかりの赤子がひっそりと寄り添って乗っていた。 うつぼ舟とは、王朝の血をひく女が、他の王朝の男の子供を産んだときに、母子を「夜見(よみ)の国」捨てるために使うもの。それがどうしてアミたちのくらす大沼に流れ着いたのか? 大氏王朝最後の王・アシハラノシコオが夜見のスサノオと交わした「約束」とは?高天原のアマテラスヒメがミマキイリヒコの「問いかけ」に応じなくなったのは何故か? 謎につつまれた大湖(おおうみ)の秘密が今、明かされる。 (未完)
Posted by
日本版ゲド戦記。 人間の周りにたくさんの目に見えないものがいた頃の話です。 薄暗くて、不気味で、人の力の及ばないものがたくさんあって、 きっと日本人はこういうところから生まれてきたんだろうな。 童話と冠してあるけれど、大人が読んでも絶対面白い!
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
遠いほうの図書館(11.03.05) 身近な湖、琵琶湖が舞台・・・なのかな? 虎姫とか余呉とかなじみのある地名が出てくる。 おおうみ=琵琶湖だとしたら、 施療院島は南郷の洗堰のあたりか、もうちょっと下って立木観音とかあるあたりかなーとか 頭の中の地図と照らし合わせながら読むのが楽しかった。 余分な考えをはさまないで心の声に耳を傾けること。 先のことを考えすぎないこと。 モモソヒメの「少なくとも今は安全」という言葉に心を打たれたのは私も同じ。 (11.03.16)
Posted by
- 1