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闇の歯車 新装版 の商品レビュー

3.7

20件のお客様レビュー

  1. 5つ

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  2. 4つ

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2024/11/07

トクリュウの江戸時代版かなぁ。市井の人々の暮らし、江戸の雰囲気も藤沢先生らしい描写がたまらなくいい。 他も読み直そうかなぁ

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2022/07/03

1977(昭和52)年発行、講談社の単行本。別版登録。少しの訳ありの男たちが押し込みに誘われる。その訳ありのバックボーンは丁寧に記されていく。そして、悪事がなった後の急転直下の破滅。それまでが丁寧に記されていただけに、恐ろしい、ある意味運命的なものを感じさせる。そして主人公格の一...

1977(昭和52)年発行、講談社の単行本。別版登録。少しの訳ありの男たちが押し込みに誘われる。その訳ありのバックボーンは丁寧に記されていく。そして、悪事がなった後の急転直下の破滅。それまでが丁寧に記されていただけに、恐ろしい、ある意味運命的なものを感じさせる。そして主人公格の一人だけが破滅から逃れられる部分も。 昭和51年別冊小説現代新秋号掲載「狐はたそがれに踊る」の改題。

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2021/07/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2021/7/23 読了  馴染みの居酒屋の常連客を誘って“押し込み強盗”を計画するが、その顛末は?というストーリー。常連客の弱みを事前リサーチして巧みに仲間に引き込む。素人集団で日暮どき(逢魔が刻)に押し入る、という意表をついた形で探索方の目をくらます。

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2021/03/11

 藤沢周平 著「闇の歯車」、2005.1発行。一気に読み終えました。キレがあり、テンポもよく、読み応えのある作品、気に入りました。特にラストの納め方が絶妙です。私にとっては、藤沢作品の上位に位置します。盗っ人に協力して押し込みをする素人の男たち4人、その4人それぞれの女性関係をハ...

 藤沢周平 著「闇の歯車」、2005.1発行。一気に読み終えました。キレがあり、テンポもよく、読み応えのある作品、気に入りました。特にラストの納め方が絶妙です。私にとっては、藤沢作品の上位に位置します。盗っ人に協力して押し込みをする素人の男たち4人、その4人それぞれの女性関係をハラハラしながら追いつつ、犯行後の男たちの行く末に納得のラストです。

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2020/01/28

初藤沢周平。人情もの的なイメージがあったので今まで読んだことはなかった。 本作品は、ハードボイルド的な雰囲気があるとの事でチャレンジしてみました。 島流しから帰ってきたプロの犯罪者が、素人を集めて押し込みを行うケイパー小説の時代版。 素人達四人の事情を描きながら、それぞれの動機...

初藤沢周平。人情もの的なイメージがあったので今まで読んだことはなかった。 本作品は、ハードボイルド的な雰囲気があるとの事でチャレンジしてみました。 島流しから帰ってきたプロの犯罪者が、素人を集めて押し込みを行うケイパー小説の時代版。 素人達四人の事情を描きながら、それぞれの動機で犯行に至る。 押し込みは成功するものの、その後に犯行とは直接関係のない、各々の理由の為に二人は死に、一人は半身不随になる。 残った一人はそれなりのハッピーエンドと言えるだろうが、頭目が捕縛された為強奪金は手に入らなかった。 押し込みの頭目、裏仕事の元締めともに多くの描写は無かったが、プロの犯罪者の凄味を漂わせ存在感は抜群であった。 この二人を活かして、スピンオフ的な作品も書けたのではないだろうか? 本作品をハードボイルドと呼ぶには、少しウェット過ぎ、口当たりが甘過ぎるような気がするが作品の完成度は非常に高い。

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2019/04/28

久々の時代小説。 飲み屋で顔を合わせるだけの関係だった4人が、ある人物に誘われ押し込みをすると言う江戸版ミステリー。 読了後、切なさが残る。 かなりの余談ですが、この本は主人の職場での誰かの忘れ物だったそうで(読んだ形跡はなかったので恐らく新品!)。 3ヶ月経っても持ち主が現...

久々の時代小説。 飲み屋で顔を合わせるだけの関係だった4人が、ある人物に誘われ押し込みをすると言う江戸版ミステリー。 読了後、切なさが残る。 かなりの余談ですが、この本は主人の職場での誰かの忘れ物だったそうで(読んだ形跡はなかったので恐らく新品!)。 3ヶ月経っても持ち主が現れないので処分してしまわれる所を、私にへと持ち帰ってきてくれました。 私は本を紛失したことはないのですが、元持ち主の気持ちを考えると、物凄く切なくなってしまう。 書店で購入し、読むことを想像しワクワクしていただろうに…。 元持ち主さん、代わりにしっかりと楽しんで読ませて頂きました。

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2019/03/19

それぞれに闇の歯車に惑わされて翻弄されたラストになるけれど、最後は平凡な幸せを感じて落ち着くあたりが安定間の源かな? 藤沢周平の年譜があり、身近な人の死や苦学して作家になった事など、人生経験からくる作風ってあるんだなと感じた。

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2018/02/28

初藤沢。ちゃんとした時代小説は初。森博嗣先生の“ヴォイド・シェイパ”シリーズくらいかな、時代小説らしきものは。いや、普通に面白かった!江戸時代?の人々の暮らしや生活がちゃんと描かれていて、良かった。伊兵衛が呑み屋の常連四名を個々に悪事に加担させる様はとても読み応えがあった^^ こ...

初藤沢。ちゃんとした時代小説は初。森博嗣先生の“ヴォイド・シェイパ”シリーズくらいかな、時代小説らしきものは。いや、普通に面白かった!江戸時代?の人々の暮らしや生活がちゃんと描かれていて、良かった。伊兵衛が呑み屋の常連四名を個々に悪事に加担させる様はとても読み応えがあった^^ これから少しずつ時代小説にも手を出していこう。そう思えた作品であった。

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2017/01/21

おいおい、畳職人の源助は、一体どこいった? 繰綿問屋のボンと女中が結婚? 話の主人公でもある左之助が現代のピンピラみたいなものだと考えると、水商売のおくえと結ばれるのもありがちな話と思えてくる。 いよいよ堅気になって、果たして真面目なパパになれるのかな? と、つっこみ所はたく...

おいおい、畳職人の源助は、一体どこいった? 繰綿問屋のボンと女中が結婚? 話の主人公でもある左之助が現代のピンピラみたいなものだと考えると、水商売のおくえと結ばれるのもありがちな話と思えてくる。 いよいよ堅気になって、果たして真面目なパパになれるのかな? と、つっこみ所はたくさんあるけれど、終始グイグイ読ませるのでやはり面白い。 出てくる悪党どもがみんな格好いいし、それを書いている藤沢周平も、かっこいい。

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2015/11/16

やっぱり、藤沢周平氏 時代小説良いね! 浪人、遊び人、御隠居、老舗の跡取り息子、の4人が、身辺の問題から、悪の誘いの押し込み強盗に加担して行く事になる。 少しずつ、「闇の歯車」が、回り出す。 4人は、皆、お互いの素情も知らないが、お金が、必要の為に、伊兵衛の先導に従うが、読んでい...

やっぱり、藤沢周平氏 時代小説良いね! 浪人、遊び人、御隠居、老舗の跡取り息子、の4人が、身辺の問題から、悪の誘いの押し込み強盗に加担して行く事になる。 少しずつ、「闇の歯車」が、回り出す。 4人は、皆、お互いの素情も知らないが、お金が、必要の為に、伊兵衛の先導に従うが、読んでいると、この押し込み強盗が成功して欲しいような気にさせる。 病気の妻を持つ浪人など、最後に、妻へ良い薬を与えたいと、思ったことであろうし、作者自体、若くして、妻を、病気で失くしているので、余計に、そう思って、読んでしまった。 2人は、悲劇の終わり方だが、後は、まだ、生きているだけ幸せなのかも、、、、 張本人の伊兵衛は、どうなったのか?押し込みで奪ったお金は、、、、?と、なぜか、続きは無いの?と、思ってしまった小説である。

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