世界一おもしろい精神分析の本 の商品レビュー
著者がフロイトになりすまして講義を行うというスタイルを取っており、かなりわかり易く書かれているので、ほとんど知識のない自分には結構参考になった。動物の中で人間だけ脳が発達し、本能が壊れ、結果「文明」と「心」が生まれ、心は無意識に支配されており、その無意識が夢に現れるという事らしい...
著者がフロイトになりすまして講義を行うというスタイルを取っており、かなりわかり易く書かれているので、ほとんど知識のない自分には結構参考になった。動物の中で人間だけ脳が発達し、本能が壊れ、結果「文明」と「心」が生まれ、心は無意識に支配されており、その無意識が夢に現れるという事らしい。よって精神分析では「動物行動学」を信用しないという立場の違いは気が付いていなかった。 「エディプスコンプレックス」は理屈はわかるんだが、イマイチ納得できない部分はある。が、自我とエスの関係、自我がエスをコントロールする数々の防衛本能については納得。
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人間を知るための学問、精神分析。 上記の様に銘打って始まる本書は精神分析の本当に基本的な部分を分かりやすく、 書かれている。 文章の内容も読み飽きない様にフランクな書き方となっていて読みやすかった。 専門的な本ではないので、これを読めば精神分析の全てが分かるわけでは無いけれど、 読んでいて、人の意識や無意識に起こる行動の面白さや、 夢からの観点で深層心理を探ろうとする精神分析はとても面白い。 冒頭に人間は本能が壊れてしまった動物と書かれ、 それ故に心と文化を持っているとも書かれている。 人間の素晴らしさはこんなところにもあるのだなと思いました。 本能のままに生きようとするエネルギーのエスを コントロールしようとする自我は以下のような働きをする 抑圧 否認 投影 同一化 取り消し 反動形成 人は生活の中で本能と統制をせめぎ合いながら生きていると考えると、 ずいぶんと忙しい生き物に生まれ落ちてしまったのだなと思う。 精神分析が初めての人におすすめ。
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