新・人間革命(第10巻) の商品レビュー
機関紙を日刊化し、人…
機関紙を日刊化し、人種暴動の最中のロスへ渡り、ヨーロッパの鉱夫を励まし、大学の設立を企画する。一人の人間がやっていることとは思えません。発想したのは一人だとしても、どんなスタッフがいたのでしょう?
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日刊紙「聖教新聞」が…
日刊紙「聖教新聞」が誕生します。その苦労が描かれています。発行部数は最初は少ないが今や読売新聞に負けるとも劣らない部数となっています。
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著者、池田先生(1928~2023)の作品、ブクログ登録は12冊目。(対談集を含む) で、本作の内容は、次のとおり。 ---引用開始 【言論城】 「勝利の年」と銘打たれた1965(昭和40)年。 元日付から聖教新聞に山本伸一の小説『人間革命』の連載が開始。言論・出版活動に...
著者、池田先生(1928~2023)の作品、ブクログ登録は12冊目。(対談集を含む) で、本作の内容は、次のとおり。 ---引用開始 【言論城】 「勝利の年」と銘打たれた1965(昭和40)年。 元日付から聖教新聞に山本伸一の小説『人間革命』の連載が開始。言論・出版活動に力が注がれるなか、会員の強い要望であった聖教新聞の日刊化への本格的な準備が進む。6月、伸一は聖教新聞社を訪れ、職員と懇談。“聖教を世界最強の言論城に”と激励。編集、印刷、広告、業務の各担当者の奮闘が結実、7月15日付から聖教新聞が日刊化される。 これと相前後して海外でも機関紙誌が発刊される。 【幸風】 8月、伸一はアメリカ・ロサンゼルスへ。出発直前に、ロスで人種差別への抗議から暴動が発生。危険が予想されたが、伸一は「今こそ、仏法という生命の平等の哲学を、アメリカの天地に」との強い決意で予定通り渡米。 ロス郊外での野外文化祭に出席し、全魂で同志を激励。さらに戸田会長が逝去の直前、夢に見たというメキシコへ。世界広布への新しき幸風を起こした平和旅となった。 帰国後、休む間もなく各地の記念撮影会へ。 【新航路】 1965(昭和40)年10月、本門の戒壇となる正本堂建立の供養の受け付けが開始される。 伸一は10月度本部幹部会を終え、ヨーロッパへ。パリでは、ヨーロッパ本部を2本部に分轄し、ヨーロッパ総合本部の設置を発表。アフリカの友への激励も。 西ドイツでは、日本から世界広布への決意に燃えて移住した青年たちの活躍をたたえ、最大の励ましを送った。 イタリア訪問では、民音の招へいによるミラノ・スカラ座の日本公演実現への努力がつづられる。 【桂冠】 伸一はヨーロッパ訪問から帰ると直ちに創価大学の設立審議会を発足。 さらに記念撮影会を中心に伸一は、各地のメンバーの激励に全力を注ぐ。病に悩む友や、母を亡くし、父が未入会の姉妹への指導など、無名の庶民一人ひとりに、勇気の炎をともしていった。 そうしたなか、伸一は組織の中核を担う本部職員に、いかに学会精神を伝え、人材に育て上げるかに心を砕く。 1966(昭和41)年「黎明の年」の1月、伸一はハワイへ。ハワイ会館の開館式に出席。求道に燃えるメンバーを激励し、ハワイ広布の発展へ獅子奮迅の戦いを進めた。 帰国後、2月の本部幹部会で壮年部の新設を発表。3月5日には壮年部結成式。伸一の会長就任以来、6年。新しい時代への本格的な布陣が整った。 ---引用終了 気になった箇所は、p141に榎本武揚について書かれた箇所。 榎本武揚というと、戊辰戦争の時に、幕府軍のドンとして、北海道の箱館五稜郭にこもったような印象しか持ち合わせていなかった。 が、ウィキペディアを見ると、しっかりと新政府で仕事をされていましたね。 榎本武揚は、新政府で様々な仕事をされていますが、本作では、メキシコへの植民について書かれています。 以下は、引用です。 ---引用開始 メキシコへの移住を推進したのは、明治政府の文部大臣、外務大臣、農商務大臣等を歴任した榎本武揚であった。彼は、一八九七年(明治三十年)、通称「榎本植民団」と呼ばれる三十数人の人びとをメキシコに送っている。これは、笠戸丸による最初のブラジル移住よりも、十一年も早い。 ---引用終了
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人間革命ーそこにいっさいの原点がある。 すべての根本をなしているのは、人間であり、自己自身であるからだ。ゆえに、自分自身の生命の変革が、家庭を変え、地域を変え、社会を変える。時代を変え、歴史を変え、世界を変える。(p.1) 若い時代に、どれだけ、自分を磨き、力をつけたかが、人生...
人間革命ーそこにいっさいの原点がある。 すべての根本をなしているのは、人間であり、自己自身であるからだ。ゆえに、自分自身の生命の変革が、家庭を変え、地域を変え、社会を変える。時代を変え、歴史を変え、世界を変える。(p.1) 若い時代に、どれだけ、自分を磨き、力をつけたかが、人生を大きく決していくからです。今の苦労は、全て自分を磨き、鍛えていくための大事な訓練です。 -富士の高嶺を 知らざるか 競うて来れ 速やかに- (p.53)
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※このレビューにはネタバレを含みます
第10巻の読了。全30巻の予定ですが、現在執筆進行中の第30巻は上下巻の2分冊となる予定なので、全31冊での完結となる。ということであるならば、今回でやっと3分の1地点に到着したところだ。 仏法を基調とした信仰者の団体である創価学会の活動の歴史が大河小説として綴られており、本書ではその1965年当時の活動がフォーカスされて綴られている。 第10巻は、次の4つの章から構成されている。 「言論城」の章 「幸風」の章 「新航路」の章 「桂冠」の章 「言論城」の章では、言論活動の基盤を構築していく模様が描かれている。思想・哲学を正しく人々に伝えていくには、しっかりとした言論のための基盤が必要と考えられ、その基盤作りをいち早く進めていく模様が描かれている。 教学の根本となる日蓮大聖人の御書の講義録の編纂に着手された。まずは十大部として、「立正安国論」等を始めとする十編の重書の講義が進められた。 また、「仏法哲学大辞典」「政治と宗教」「科学と宗教」などの書が次々の発刊され、また本書の前身となる小説「人間革命」の執筆も機関紙・聖教新聞上で開始された。 最も重要と思われるところから着手され、その実行のスピード感は驚嘆せざるを得ない。 さらにはその聖教新聞についても、当時では大手新聞社でしか不可能といわれた日刊化を実現し、さらにはアメリカ、フランス、ブラジル、ドイツ、中国、ペルー等と、全世界への言論の基盤作りがもの凄いスピードで進められていく。 「幸風」の章は、主人公山本伸一の渡米の際にロスで勃発した、人種差別に端を発した大暴動の場面から始まる。当時の人種差別は過激であり、それらが当然の如く行われいたが、そういう中にあって、人種差別のない世界を具現化していく様子が描かれている。 マーチン・ルーサー・キング牧師の「私には夢がある」と語った、その夢の実現の姿と全く一致するものだ。 また、伸一の師である戸田城聖が生前に行きたいと語っていたメキシコに、広布の柱が打ち立てられる場面は、広布史における歴史的な瞬間と感じる。 「新航路」の章でも、正本堂の建立、欧州の広布進展、民音の創設と、信じられないほどのスピードで広布の布石が打たれていく。 欧州に渡り、真っ黒になりながら炭鉱で日々の生計をたてながら、欧州広布に青春をかける青年たちの姿が印象的だ。民音が「日本の民衆にホンモノの芸術を」という強い目的観で、スカラ座と体当たりで招聘交渉を行い、最後に実現の日を見る場面も感動的である。 「桂冠」の章では、山本伸一が師・戸田城聖と固めた「大学の創設」に着手する。この構想は戸田城聖が、その師・牧口常三郎の構想を弟子として実現したいというものだった。三代での構想の実現に、師弟とはどういうものかを教えられているように感じる。 また、壮年部の結成において、山本伸一が語った「妙法の名将」の資格について、抜粋しておきたい。 第一に、御本尊への絶対の確信 第二に、難事をも成し遂げゆく力 第三に、社会のすべてに通暁した世雄 第四に、後輩を育成していく熱意 第五に、人間性豊かな包容力ある指導者 第六に、旺盛な責任感と計画性
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握手から写真へ 青年よ世界の指導者たれ 常与師倶生(じょうよしぐしょう) 常に師と倶に生ぜん p292 創価大学 設立構想 p318 p342官僚主義・組織主義の排斥
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