自由人は楽しい の商品レビュー
池内紀さんの作品を登録していなかったので、過去に読んだ作品を登録しておきます。 本作は、2008年に読んだ作品です。 今から、15年前になりますか。 池内紀さん、どのような方かというと、ウィキペディアには次のように書かれています。 ---引用開始 池内 紀(いけうち おさむ...
池内紀さんの作品を登録していなかったので、過去に読んだ作品を登録しておきます。 本作は、2008年に読んだ作品です。 今から、15年前になりますか。 池内紀さん、どのような方かというと、ウィキペディアには次のように書かれています。 ---引用開始 池内 紀(いけうち おさむ、1940年11月25日 - 2019年8月30日)は、日本のドイツ文学者・エッセイスト。 ---引用終了 で、本作の内容は、次のとおり。 ---引用開始 モーツァルト、ゲーテ、ロートシルトから、グリム兄弟、シュリーマン、そしてトーマス・マン、ヘルマン・ヘッセ、ケストナーに至るまで―。一人称単数である「自分」を常に意識しながら、「自由人」としてのメッセージを伝えつづけた、個性もさまざまな九人の夢と生きかたをみる。 ---引用終了
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18世紀の後半から19世紀の初め、ドイツはナポレオンの軍隊に占領された。グリム兄弟は、異国の文化に対する劣等感の払拭と軍人支配に対する反抗のために、町や村で語り伝えられてきた物語や民間伝承を、ゲルマン民族にとって重要な宝物であると訴えるために収集した。
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モーツァルト、ゲーテ、ロートシルト、グリム兄弟、シュリーマン、トーマス・マン、ヘルマン・ヘッセ、ケストナーというドイツにゆかりのある9人の人物を「自由人」という観点から紹介したもの。 「自由人」というと、奔放で豪放磊落、悪くいえば自分勝手というイメージがあるが、この本でいう「自由...
モーツァルト、ゲーテ、ロートシルト、グリム兄弟、シュリーマン、トーマス・マン、ヘルマン・ヘッセ、ケストナーというドイツにゆかりのある9人の人物を「自由人」という観点から紹介したもの。 「自由人」というと、奔放で豪放磊落、悪くいえば自分勝手というイメージがあるが、この本でいう「自由人」はちょっと趣が違う。ありきたりの発想や世間の常識にとらわれない、進取の気性に富んでいる、信念を曲げないといったことをして、「自由人」と定義しているよう。 だから「自由人」というよりは、自分のやるべき一筋の道を真摯に追い求めた人という感じだろうか。たとえば、ナチズムに抵抗したトーマス・マン、ヘッセ、ケストナー。それぞれ違うアプローチなのだが、静かに熱く抵抗を示している。そして、目的のためには裏をかいたり、老獪な知恵を駆使している。だから、思うままに生きたというよりも、思慮したあげくの道に忠実に沿った人たちという感じだ。「自由には責任が伴う」とはわりとよく言われることばだけど、それを改めて感じさせる9人の生き方だった。 ところで、この本はおそらくNHKのラジオ深夜便でしゃべったことを本にしたもの。しゃべり言葉なだけに、読みやすいがやや違和感がある気もする。何より、しゃべりは水ものだと思うので、書いてあることに間違いはないのかとちょっと思ってしまう。言い換えれば、書き言葉であれば、わりと盲目的に信じてしまうということでもあるが、書きぶりを考えてもよかったかなと思った。
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内容は面白そうなのだが、 「ですます」調と「である」調が混在していて、 非常に読みにくい。 きちんと編集してほしかった。
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アマゾン中古で購入。 ゲーテ、モーツァルト、ケストナーの章を読了。歴史上の人びとが急にいとおしくなる、そんな一冊。個人的にケストナーの章は、アウシュビッツに興味を持ち始めてから読み方が変わった。
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図書館本。 面白かった!講義をもとにおこした文章なので文章はちょっと読みにくいけれども、ゲーテをはじめ、名前だけ知っているような人々のちょっとかわった人生をわかりやすく説明してくれてます。ケストナーやゲーテが身近に感じるようになった。
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