防災ゲームで学ぶリスク・コミュニケーション の商品レビュー
防災ゲームで多分一番良くできたもの。本棚登録まだだったのでしておこう。ゲームデザイナの人のコラムも参考になる
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防災というと、自分が防災グッズを備え、自宅や学校、職場で本棚が倒れないように対処し、自分が帰宅するにはどうすればいいか。 自分、自分、自分だけで頭がいっぱいではなかろうか。 しかし、現実は想定外の状況で、想定外の様相になってしまった溢れかえる人たちと共に、生存競争を展開しなけ...
防災というと、自分が防災グッズを備え、自宅や学校、職場で本棚が倒れないように対処し、自分が帰宅するにはどうすればいいか。 自分、自分、自分だけで頭がいっぱいではなかろうか。 しかし、現実は想定外の状況で、想定外の様相になってしまった溢れかえる人たちと共に、生存競争を展開しなければならない。 RPGで共に戦うことが、突如現実として出現してしまったかのように。 しかも、共に戦う仲間は、見知らぬ幼児、歩くことも容易でない高齢者、、車椅子やストレッチャーが無くては生きられない身しょう者、普段意思の疎通に慣れていない外国人、言動を理解するのが難しい知的・精神障がい者であったりする。 全員で、避難、避難所ぐらし、復興、というゲームを展開しなければならない。 仲間を倒してスコアを伸ばすのではなく、ひとりでも多くの仲間を救い、自分も生き延びなければならない。 さて、今この感想を書いている、何も起きていない平和な時。本気でそこまで考えているだろうか。 しかし、考えねばならない。どうやって。 それを教えてくれるのがこの本で言う災害対応ゲーミング「クロスロード」だ。 実際の災害で「クロスロード」を進むときに、常にありえないと思える選択に迫られる。 それはどんな選択か、どんな質問か。今のうちに知っておかねばならない。 脳を鍛える数独や百ます計算もよいが、阪神淡路大震災、東北地震を経験した私たちは、未曾有の恐怖を体験した人たちの言葉から 投げかけられた究極の二者択一によって、思考脳、行動脳を鍛錬しなければならない。
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阪神・淡路大震災や新潟の中越地震などで実際に起きた様々な問題に対する対処方法や進むべき方法をゲーム感覚で導き出すという1冊。ただし解答はなく、各自がその場その場で対処しなければならなく、大人数で開催すれば千差万別な解答が出てくる。被災者、役所・学校関係者、医療関係者、身体障害者、...
阪神・淡路大震災や新潟の中越地震などで実際に起きた様々な問題に対する対処方法や進むべき方法をゲーム感覚で導き出すという1冊。ただし解答はなく、各自がその場その場で対処しなければならなく、大人数で開催すれば千差万別な解答が出てくる。被災者、役所・学校関係者、医療関係者、身体障害者、高齢者、報道関係者、各ボランティア関係者、それから日本はもとより世界中から見守る者などあらゆる視点から見た状況とその判断を改めて考えさせられます。
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