製品開発に役立つプラスチック材料入門 の商品レビュー
第1章 プラスチックの基礎知識 プラスチック材料は、石油や天然ガスなどを原料としてつくられたモノマー(単量体)を重合して得られるポリマー(高分子)と、特定の性質を付与するために配合された添加剤、充填剤などからなる材料。 ホモポリマー(単一重合体):単一のモノマーを重合して得られる...
第1章 プラスチックの基礎知識 プラスチック材料は、石油や天然ガスなどを原料としてつくられたモノマー(単量体)を重合して得られるポリマー(高分子)と、特定の性質を付与するために配合された添加剤、充填剤などからなる材料。 ホモポリマー(単一重合体):単一のモノマーを重合して得られるポリマー コポリマー(共重合体):2種類、3種類のモノマーを同時に重合して得られるポリマー ターポリマー(3元重合体):3種類のモノマーから得られたコポリマー ブレンドポリマー、ポリマーアロイ:2種類以上のポリマーを機械的に混合したポリマー 第2章 熱可塑性プラスチックの基本特性 付加重合反応(二重結合・不飽和結合): 縮合重合反応・重縮合反応:2種類のモノマーから水分子やアルコール分子などが取れて、モノマー同士が次々と結合する。 結晶性:化学結合が規則的なポリマーに多い。結晶の融点以上に加熱されると、融解して固体から粘弾性をを有する流動体となり、冷えると再度結晶化する。お互いの分子を結び付けて網目構造にすることを架橋反応とよび、ゴム製品として使われる。 非結晶性:化学結合の不規則なポリマーやモノマーの化学構造が複雑なポリマーに多い。ある一定温度以上では水飴状の念弾性を有する流動体となるが、その温度以下に冷えるとガラス状の固体となって固まる。 第3章 最適材料の選択(1) 熱可塑性プラスチック 3-1 ポリオレフィン系プラスチック:化学的に安定で、強度も高い。結晶性のものが多く、融点はやや低い。 ・ポリエチレン(PE) ・ポリプロピレン(PP)3-2ポリビニル系プラスチック:化学的に安定だが、非結晶のものが多く、強度、耐熱性はやや低い。 ・ポリ塩化ビニル(PVC) ・ポリスチレン(PS) ・ABS樹脂 ・ポリメチルメタ(ア)クリレート(PMMA) 3-3 ポリエステル系プラスチック:アクリル、酸、スチームにより加水分解され劣化する。結晶性、非結晶性とも強度、耐熱性が高い。 ・ポリエチレンテレフタレート(PET) ・ポリカーボネート(PC) 3-4 ポリエーテル系プラスチック:化学的に安定であるが、紫外線に弱く、耐候性劣る。芳香族系では耐熱性が高い。 ・ポリオキシメチレン(POM) ・ポリエーテルケトン類 3-5 ポリアミド系プラスチック:酸、アルカリ、スチームにより加水分解される。吸水性で強度大、耐熱性、耐油性良。 ・ナイロン6(PA6) ・ナイロン11(PA11),ナイロン12(PA12) ・ナイロン6-6(PA6-6 ・ナイロン4-6(PA4-6) ・ナイロン6-10(PA6-10),ナイロン6-12(PA6-12) 3-6 その他の熱可塑性プラスチック ・フッ素樹脂 ・生分解性プラスチック 第4章 最適材料の選択(2) 熱硬化性プラスチック ・フェノール樹脂 ・尿素樹脂 ・メラミン樹脂 ・不飽和ポリエステル樹脂(ERP) ・エポキシ樹脂 ・ポリイミド樹脂(PI) ・ポリウレタン樹脂(PUR) ・シリコーン樹脂 第5章 最適材料の選択(3) 複合化プラスチック 5-1 強化プラスチックとプラスチック・コンポジット 5-2 ガラス繊維による複合化 5-3 特殊繊維による複合化 5-4 無機質粉末による複合化 5-5 難燃剤によるプラスチックの難燃化 5-6 金属粉末によるプラスチックの複合化 ・導電性プラスチック ・電磁シールド ・プラスチックマグネット 第6章 各種成形法の特徴と最適生産量 6-1 射出成形 6-2 押出成形 6-3 中空成形(ブロー成形) 6-4 RIM 6-5 熱成形 6-6 回転成形 6-7 新製品開発に使われてきた成形方法の推移
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