わが屍は野に捨てよ の商品レビュー
わが屍は野に捨てて、けだものに施すべし 武家に生まれ、一旦は僧侶としての学問を収めながら、 還俗し、武士として戦いに明け暮れ妻帯し子すらもうける。 また、すべてを捨てて、仏門に帰依し、一切衆生の救済に人世を捧げた僧一遍。 生とは何か、死とはなにか? 救済とはなにか?と考えてい...
わが屍は野に捨てて、けだものに施すべし 武家に生まれ、一旦は僧侶としての学問を収めながら、 還俗し、武士として戦いに明け暮れ妻帯し子すらもうける。 また、すべてを捨てて、仏門に帰依し、一切衆生の救済に人世を捧げた僧一遍。 生とは何か、死とはなにか? 救済とはなにか?と考えていくと、現在の宗教として確立された時宗を学ぶよりも、一遍上人そのものを学ぶことがその心に近づけるのではないかと、無学な私は考えた。 その一遍上人の姿を描いた歴史小説。
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時宗は鎌倉新仏教の中でも、あまりなじみのない、私自身分からないことが多い宗教でした。 本書で時宗の成り立ち、一遍の人柄などもよく分かります。 諸国を巡礼する旅の壮絶さ、弟子も含めた一遍の覚悟のほどが克明に描かれています。 文章も格調があり、良書です。
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