黒焦げ美人 の商品レビュー
大正時代の岡山を舞台…
大正時代の岡山を舞台にした放火殺人の話。被害者の妹の視点で、その事件と周囲の人々の有様を描いている。
文庫OFF
切ない…
妾となり、家族を養う美しい姉。しかし彼女は惨殺され、妾宅には火がかけられ、黒焦げとなった……。大正時代、岡山で実際にあった猟奇事件を題材に、人の心と時代の空気を描いた力作。切ないです。
abtm
ホラーでもなくミステリでもなく どことなく純文学を感じさせる1冊。 派手な読後感は無いのだけれど ふとした時に思い出したり色濃く記憶に残るのって こう言う本だったりする。
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丸焦げに惨殺された美しい姉、唯一焼け残った耳は思い人のヴァイオリンを聴くためか?と一気に惹き込ませる。後半で"透明"すぎて不明確だった犯人の人物像に色がつき印象が変わる。身勝手な殺人が、すれ違い交わることのない2人の唯一の結末として嵌ったと思わせタチが悪い。
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2002年「黒焦げ美人」、2006年「べっぴんぢごく」。 史実を題材にした前者、キーパーソンの藤原を女系一族の歴史に組み入れた後者。 後者は「百年の孤独」を謳うにはやや小ぶりだったが、それでもフリークス好きには堪らない展開で、凄まじさにやられた。 そして本書は、いわば「精神の畸形」を描いたものでもある。 その精神の在り方、やはり凄まじい。 岡山版「冷血」を謳うほどでは決してないが。
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実際にあった事件をモチーフにしてるというので、興味があり読んでみた。 あのお芝居の脚本を書いた人物には驚き。そういう人だとは思ってなかったので。
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文が読み辛れー。 話の進展もなく、長い心理描写がダラダラ続いて、 読むのが苦痛だった。 そして、読み終わっても一体なんの話なのかよくワカんねという この三重苦。くそー....つまらねーの読んでしまった。
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何年ぶりだろ、岩井志麻子。 人の心の闇。 じとーっじめーっとした気持ちにこれでもかというくらいさせてくれますね。いつの時代も、一番恐ろしいのは生きている人間そのものなのだなあとひしひし。 タイトルで期待してしまったからか、全体的にライトに感じました。衝撃度はかなり少ないです。
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突出したところが見当たらない、何となく読み終えられる作品。後半の自白(手紙)の感じが乱歩っぽいかなという程度。
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大正時代の人々の陰の特徴に焦点を当て、 拡大して描写したらこういう小説になるんだろう。 全ての人の内側に鬼でも入ってるんじゃないかと思わされる。
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